広島戦力外の田中広輔 異例のファン感参加でコイ党に最大限の感謝 「力をもらった12年間だった」

[ 2025年11月24日 05:05 ]

ファンとハイタッチをする田中(左) (撮影・平嶋 理子)
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 広島を戦力外となり、他球団での現役続行を目指す田中広輔内野手(36)が23日、マツダスタジアムでのファン感謝デーに参加した。16~18年のリーグ3連覇に不動の1番打者として貢献した功労者が、球団の計らいにより異例の参加。ファンに直接、在籍した12年間の感謝を伝えた。去就については「決まっていません。またいい報告ができれば」と話した。

 田中は、この日で最後となる背番号2のユニホームを身にまとい、2万8000人のファンを前に、感謝の気持ちを伝えた。

 「どこにいっても“応援しているよ”と声をかけてもらって、私生活の中でも力をもらった12年間だった。ファンの皆さんに恩返しというか、そういう場で、球団の方にも“出られるなら出なさい”と言っていただいた。そういった面で最後、(ファンの)顔を見てあいさつできたかなと思う」

 戦力外通告を受けた選手がファン感謝デーに参加するのは異例。ベースランニングイベントでは、二塁ベース付近に立ち、多くのファンとハイタッチで交流した。「あつまれ会沢翼大好き選手」のコーナーでは、会沢とのエピソードを披露。「会沢さんは僕が(20、21年に)選手会長をやって、コロナ禍で大変な時に毎日話を聞いてくれた。“広輔らしくやればいいよ”と言ってもらって助けられた」と思い出に浸った。地元テレビ局の中継内で行われた「選手トーク」のコーナーにも出演。改めて広島での生活を振り返った。

 「今年で最後ということで、少し寂しい気持ちもあります。僕の中では、マツダスタジアムで胴上げできたこと(が一番の思い出)。3連覇目ですかね。地元で優勝できたのがいい思い出」

 1番・田中、2番・菊池、3番・丸(現巨人)との「タナキクマル」トリオでリーグ3連覇をけん引。17年には盗塁王と最高出塁率のタイトルも獲得した。しかし、19年以降は打撃の低迷や故障により、100試合以上の出場が2シーズン(20、23年)のみ。36歳シーズンの今季は15試合にとどまった。チームが若返りを進める中で来季の戦力構想から外れ、コーチ就任や引退試合の打診を固辞して現役続行への道を選んだ。トークコーナーでは去就にも言及した。

 「決まっていません。いろんな話はありますけど、またいい報告ができればと思う。僕自身が成長できるように、悔いのないような選択をしたい」

 一日を通して、コイ党に最大限の感謝を伝えた。新天地での活躍を望むファンからは激励の声が飛んでいた。これも力に変え、新たな一歩を踏み出す。(長谷川 凡記)

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