ロッテ要請で新球場「ドーム化」実現も 千葉市「再検討」で屋外型構想から急転 結論は26年3月ごろ

[ 2025年11月21日 05:30 ]

ロッテが現在本拠地として使用しているZOZOマリンスタジアム
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 千葉市は20日、所有するロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアムの新築移転について、ドーム化を再検討すると表明した。神谷俊一市長(52)が千葉市役所での定例記者会見で明かした。コスト面などから屋外型での新築移転が9月に公表されていたが、球団側がドーム化を要望。市民の声など社会的反響もあり、来年3月ごろに屋外型かドーム型かを決定し、開業は変わらず2034年を目指す。

 幕張の「海・風・空」を感じられるスタジアムとして屋外型で新築移転される構想だったロッテの新球場が急転、ドーム型になる可能性が浮上した。神谷市長は「10月末に球団から要請があり、ドーム化の可能性について再検討することとしました」と発表した。

 市が9月に公表した基本構想では建設予定地はJR幕張豊砂駅から500メートルほどの幕張メッセ駐車場で、コスト面などを考慮して屋外型とされていた。ただ球団側は暑さ対策への懸念、ドーム型を求めるファンの声など社会的反響、スタジアム命名権料の高騰などを背景に、改めてドーム化の検討を要請した。

 7月4日~8月4日に市が行った意見公募でもドーム化を求める意見が多く、神谷市長にも「市長への手紙」として、市民からの声が届いていたという。

 ドーム化への最大の懸念は事業費だ。市の今年2月の試算では屋外型の場合600億円、開閉式ドーム型では1000億円超となり、400億円以上の追加投資が必要となる。神谷市長は財源について「市民球場を整備する経費は市で負担できるが、プロ野球興行のために整備をする部分については民間で賄うべき」と強調。今後はロッテ球団が中心となり、民間資金の調達を進める。市長は「ドーム化の実現に向けて最大限の努力をしていきたい」とも語り、開閉式ドームの可能性も否定しなかった。

 ロッテ側は屋外型となった場合でも、球団・グループとして総額数百億円規模の投資を検討している。高坂俊介球団社長は「多くの乗り越えるべきハードルがあるが、県民やファン、選手にとって魅力的な新施設を作るには、ドーム化の可能性を改めて検討する必要がある」と訴えた。

 1990年完成の現スタジアムは海岸沿いの屋外型で、良くも悪くも「強風」が特色だった。昨年のドラフト1位で新人王有力候補の外野手・西川は「暑さもそうですけど、風がヤバいです。ドームになったらうれしいです」と歓迎した。

 市は来年1月に屋外型とドーム型の初期費用や運用コストなどを比較検討し、3月ごろには屋外型か密閉型ドーム、開閉式ドームのいずれかの形式を決定し、2034年の開業を目指す。プロ野球本拠地のドーム球場は国内に現在6つ。新たなドーム球場誕生への風が一気に吹き始めた。(大内 辰祐)

 ▽ZOZOマリンスタジアム 東京湾沿いの幕張海浜公園内に1990年に千葉マリンスタジアムとして完成し、92年からロッテの本拠地。ロッテ球団は06年に千葉市から球場の管理、運営を行う指定管理者に認定された。11年3月からQVCマリンフィールド、16年12月にZOZOマリンスタジアムに呼称を変更。「ZOZOTOWN」を運営するZOZOとの契約は来年11月末までの10年間で、総額31億円。塩害で雨漏りや腐食など老朽化が進んでいる。

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