阪神残留!近本光司 球団史上最高額の5年総額25億円 「甲子園の歓声に代わるものはない」

[ 2025年11月12日 05:15 ]

国内FA権を行使せず、残留を決めた近本 (撮影・平嶋 理子)     
Photo By スポニチ

 阪神の近本光司外野手(31)が11日、兵庫県西宮市内で記者会見し、国内フリーエージェント(FA)の権利を行使せずに残留すると発表した。出来高込みで、球団史上最高額となる5年総額25億円(金額は推定)の大型契約。球団事務所滞在が約10時間にも及んだ異例の交渉の末、申請期間最終日の夜に結論を出した。入団1年目から7年連続でタイトルに輝いている不動の「1番・センター」が、球団初のセ・リーグ連覇へけん引する。

 時計の針は午後8時を回っていた。約10時間にも及んだロング交渉の末に、近本はプロ野球人生の一つの決断を下した。国内FA権を行使せずに残留。会見場には晴れ晴れとした表情で登場した。

 「いろんな選択肢がある。行使して他の球団の評価を聞くというのもありますし、行使せずに球団に残る選択肢もある。いろんな選択肢がある中で、やっぱりタイガースの甲子園球場の歓声の中でやる。それに代わるものはないかなと思った。それを、他球団の評価と天秤(てんびん)にかけることはしなかったですね」

 FA申請期間最終日だったこの日、午前10時ごろから球団事務所で交渉を始めた。途中で昼食を挟みながら、契約以外にも、野球観やチームの強化などを話し合ったとみられる。長い長い一日。肉体的にもきつかった。

 「本当に(時間が)遅くなって…。その間、立ったり、座ったり、ストレッチをしながら、僕の野球人生の中で、とても大事な一日になったんじゃないかと思う」

 1年目の19年から主力としての役割を全うし続けている。盗塁王を6回、最多安打を1回獲得。中堅の守備範囲も広い。球団からは「大きなケガなく、毎年コンスタントに安定して成績を残したところを評価してもらった」という。10月30日に日本シリーズが終了してから、「本当に悩んだ」と自問自答を続け、チームメートの意見も聞いた。最終的に「決断は今日」。リミットの午後11時59分まであと4時間を切っていた。

 出来高を含めて5年総額25億円(推定)。鳥谷敬の5年総額20億円、大山の5年17億円プラス出来高(いずれも金額は推定)を超える、猛虎史上最高額となる見込みだ。

 兵庫県・淡路島で生まれ、「小さいころからタイガースを見てきた」。社高、関学大、大阪ガスと、兵庫県で野球人生を歩んできた。ドラフト1位で声がかかり「凄く縁がある」という猛虎愛も決め手になった。

 「年齢を重ねるにつれて体も変わると思うけど、それも僕の野球人生。いろんなことにチャレンジしたい。失敗もすると思うけど、僕は僕らしくやりたいと思います」

 球団史上初のセ・リーグ連覇へ。走攻守でこれほど頼りになる男はいない。(倉世古 洋平)

 ◇近本 光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫県出身の31歳。社、関学大、大阪ガスを経て、18年ドラフト1位で阪神入団。19年に新人選手でセ・リーグ最多、プロ野球3位の159安打を皮切りに今季まで7年連続で130安打以上をマーク。主に1番を務め23、25年のリーグ優勝に貢献。盗塁王6度、最多安打1度。21年から4年連続でベストナインとゴールデングラブ賞を受賞。1メートル71、70キロ。左投げ左打ち。

 《5年契約は球団最長タイ》 ○…阪神選手の5年契約は球団最長で過去3人。01年オフに日本ハムからFAで加入した片岡篤史が5年総額12億円、14年オフにFA宣言して残留した鳥谷敬が5年総額20億円、24年オフに宣言残留した大山が5年17億円プラス出来高で契約している。プロ野球日本選手の最長契約年数は7年で、近年では22年オフに日本ハムからソフトバンクにFA移籍した近藤が7年契約を結んでいる。

続きを表示

この記事のフォト

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年11月12日のニュース