牛島和彦氏 直球勝負はまってリズム乗った大海

[ 2025年10月12日 05:20 ]

パCSファーストステージ第1戦   日本ハム2―0オリックス ( 2025年10月11日    エスコンF )

7回無失点の日本ハム・伊藤(撮影・高橋 茂夫)
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 【牛島和彦 視点】伊藤の立ち上がりはそれほどいいとは思えなかった。だが2回2死一、二塁での広岡の空振り三振から4回先頭の中川まで5者連続の三振。フィニッシュ球はすべて直球。変化球を意識させての直球勝負がうまくはまってリズムに乗った。

 広岡の三振は151キロ出ていたが宗、太田、紅林、中川から奪った三振はいずれも140キロ台後半の直球。飛び抜けて速い球で抑えているわけではない。だが、伊藤の直球には特性がある。打者寄りでボールを離しているから打者はイメージより差し込まれて振り遅れる。振り遅れまいとするとスライダー、フォークに全く対応できない。追い込まれて変化球を意識すると直球に詰まるし、いいコースに来ると手が出ない。直球勝負を続けてバテたのか中盤は変化球でかわす投球に変えた。引き出しの多さはさすがだ。

 ただ課題もある。4回だけで32球。直球主体だと体力はそがれるし球数がかさんでしまう。短期決戦では伊藤には登板間隔を狭めて先発してほしいし1イニングでも長く投げてほしい。そのためには少ない球数で打ち取る工夫も必要になる。

 山下は球威はあったが、引っかけるボールが目立った。直球、変化球も引っかけるとワンバウンドになるので、少し早めに押し出すようにボールを離してしまう。その浮いたフォークを郡司にスタンドまで運ばれた。いい経験になったと思う。

 CSのスタートにふさわしいエース級の見応えある投げ合いだった。

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