田淵幸一氏 DeNAと巨人の勝敗分けた4番への攻め方

[ 2025年10月12日 05:27 ]

セCSファーストステージ第1戦   DeNA6―2巨人 ( 2025年10月11日    横浜 )

<D・巨>2回、先制ソロを放つ筒香(撮影・尾崎 有希)
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 【田淵幸一 視点】シーズン終盤から好調をキープしているDeNA・筒香は、硬さが取れて柔らかい、柔軟性のある打撃になった。1本目のアーチは右翼に引っ張り、2本目は逆方向の左翼に。8回の左前打も巨人・中川との左対左で外角球を無理に引っ張らず、遊撃手の頭上へと逆らわずに打った。

 昨季途中に米国から復帰。一発を打ちたい思いが強すぎたのか、フォーム、スイングともに力みが目立った。今は無理して強振しておらず、バットを振り回さないから頭も動かず、非常にいいフォームになっている。大リーグに挑戦する前、19年までの形に戻っていると思う。

 ただ、そんな4番打者を乗せてしまったのが巨人バッテリーの攻めだ。2回無死の第1打席。2ボールと不利なカウントになり、先発・山崎は3球目にスライダーでスーっとストライクを取りにいった。この1球が甘く入って被弾。同じ4番である岡本に対するDeNAバッテリーの配球と対照的だった。

 2回無死で岡本を迎えた場面で、DeNA・ケイはチェンジアップを中心に6球のほとんどを外角低めの厳しいコースへ。「長打、一発だけは避ける」との強い意志を感じた。結果は四球だったが、歩かせるのは想定内だったはず。慎重の上にも慎重に。捕手・山本の短期決戦ならではのリードだった。

 本拠地で戦うDeNAは初戦を取って有利になった。巨人は打線がわずか2安打で、1~4番は16打席で無安打。覇気のようなものが伝わらなかった。第2戦。持てるものは全て出し切ってほしいと思う。

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