ヤクルト池山新監督「見て元気になれるような、人気がある強いチームをつくりたい」就任会見で再建意欲 

[ 2025年10月11日 12:12 ]

<ヤクルト>就任会見を終えてポーズを取る池山新監督(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの池山隆寛新監督(59)が10日、東京都内で就任記者会見を行った。複数年契約で年俸1億円、背番号は2軍監督時代もつけた「88」。5年ぶりの最下位からの再建を目指し、チームの「明るさ」をテーマに掲げた。自身の現役生活19年で5度のリーグ優勝、4度の日本一に輝いた90年代の黄金時代を支えたチームカラーへの原点回帰。4番育成などの課題をクリアし、強いヤクルトを取り戻す。

 会見中の笑顔が、やる気と使命感を物語っていた。「めちゃめちゃうれしい。お世話になったヤクルト球団に恩返しするチャンスを頂いた」。悲願だった1軍監督に就任した池山新監督が掲げたテーマは「笑顔」と「元気」だった。

 3年連続でBクラスに沈んだチームの再建は容易ではない。ただ、強くなるためには「明るさ」という要素が不可欠であることは身をもって経験している。「80年代って、弱くて明るいチームだった」と回想した。83年ドラフト2位でプロ入り。入団時はBクラスが定位置だったが「ヤクルトの強みはフレンドリーというか、選手間の助け合いやチームワーク」という伝統がすでに息づいていた。

 90年代に入ると、古田敦也や広沢克実、高津臣吾、ホージーら“陽キャ軍団”が名将・野村克也監督の下で常勝軍団へと変貌した。黄金時代にあって今はないもの。「足りないところは、笑顔や元気。すぐに強くはならないけど、笑顔はつくれる。ヤクルトを元気にする。それが私に与えられた役目だと思う」と力を込めた。

 理想のチームは「打ち勝つ野球。一振りでホームランで点が入るのは自分も経験している」としつつ、現実は厳しいことも理解している。4番・村上が今オフ、メジャー挑戦。「一番打てる人がいなくなる。エースといわれる人がいない。奥川、高橋の2人がしっかりしないといけない」と“更地”の状態から基礎工事を始める覚悟で船出する。

 約45分間の会見中に「優勝」や「日本一」という言葉は一度も口にしなかった。一方、「笑顔」というキーワードを何度も繰り返した。「ヤクルト(の試合)を見て元気になれるような、人気がある強いチームをつくりたい」。90年代のように、個性的かつ魅力的な選手たちが明るく元気にプレーする。それが「ブンブン丸監督」が描く青写真だ。 (重光 晋太郎)

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