中畑清氏 ケガに負けず最後までし烈なタイトル争いを

[ 2025年10月7日 05:30 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル!】レギュラーシーズンが終わって、どこか物足りなさを感じている。このモヤモヤの原因はなんなんだろうと思ったら、タイトル争い。いまひとつ盛り上がらなかった。

 今季も昨季と同じく3割打者がセ2人、パ1人の合計3人。終盤・309まで上げた小園(広島)、内外野をこなすユーティリティープレーヤーで初めて規定打席に到達し・304をマークした牧原大(ソフトバンク)。首位打者の2人に拍手を送りたい。

 本塁打、打点王は両リーグともに同一選手が獲得。セは40本、102打点と大台に乗せた佐藤輝(阪神)だ。シーズン通して安定した内容でチームをリーグ優勝に導いた。あっぱれだ。

 残念なのは競り合う相手がいなかったことかな。リーグを代表するホームランバッターの村上(ヤクルト)と岡本(巨人)がともにケガで長期離脱。村上は出場56試合でリーグ3位の22本塁打だよ。フルに出ていたら…。

 パは32本塁打、90打点のレイエス(日本ハム)だ。2位は山川(ソフトバンク)の23本、清宮幸(日本ハム)の65打点でさ。断トツの2冠でチームの2位躍進に貢献。もっと評価されていいと思う。

 タイトルは体が丈夫で、シーズン通してプレーしなきゃ獲れない。私は一度も獲れなかったけど、首位打者が惜しかった年はある。87年だ。打率・365と絶好調だった6月下旬、左くるぶしに自打球を当てて長期離脱。復帰して規定打席に到達した9月19日、・345で2位に5厘差の1位に躍り出た。でもラスト5試合がトホホの15打数ノーヒット…。・321で6位まで落ちてしまった。

 そんな私だからこそ、タイトルに対しては特別な思いがある。選手には意欲を強く持ってほしいな。今はケガですぐ戦列を離れてしまうっていう雰囲気があるけどさ。弱々しく思えて、寂しいよ。

 私たちの時代はケガしても骨折ぐらいじゃないと休まなかった。「年寄りがまたそんなことを…」と言われるかもしれないけど、そう思っている人間がいるってことを分かってほしいな。

 役者がそろって、ハラハラドキドキのタイトル争いはCSに負けないくらい面白い。それくらい価値があるってこと、声を大にして言いたい。(本紙評論家・中畑 清)

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