【虎番リポート】阪神・熊谷敬宥から、チーム去る渡辺諒に贈った惜別の「pride」同志の登場曲で打席へ

[ 2025年10月4日 05:15 ]

高校日本代表合宿に参加した渡辺諒(左)と熊谷敬宥
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 聖地の夜空に“ミスマッチ”なBGMが響いた。2日、ヤクルトとのレギュラーシーズン最終戦。佐藤輝40号の余韻が色濃く残る8回2死一、二塁で代打出場した熊谷は、従来の「GLORIA」(TAKAHIRO)ではなく「GRe4N BOYZ」の「pride」を背にバッターボックスへ向かった。

 「なかなか会える機会も少なくなるけど、今シーズンが全て終わるまではナベもまだタイガースの一員なので、ナベの分までしっかり頑張ろうかな、と」

 「pride」は、1日に球団から来季構想外を通告された渡辺の本拠地登場曲。自己最多を大幅に更新する今季170打席目は盟友とともに立った。結果は見逃し三振でも、新たな道を歩み出す同い年へ、熊谷なりのエールはきっと届いた。

 「ナベとは(13年夏の)高校ジャパンから一緒で、よく一緒にいた。まだ現役をやると言っていたので、またグラウンドで、どこかで会えると思うので、楽しみにしています」

 昨季は渡辺が代打で登場し、代走もしくは守備固めで熊谷とスイッチすること実に12度。代走時は控えめなタッチと「頼む!」の言葉で後を託された。球場外でも仲が良く、酌み交わしたことも一度や二度ではない。だが、猛虎の職人に湿っぽい空気は似合わない。

 「一緒に頑張ってきたから、寂しい気持ちはあるけど、お互い頑張らないといけない」

 同曲の歌詞にもある。「きっと今も 旅の途中だな」――。日本一へ道なかば。タテジマを去る同志の無念も背負い、熊谷は短期決戦でも死力を尽くす。 

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