広島・新井監督が来季続投へ 2年連続Bクラスから逆襲の4年目へ決意新た「麦のように頑張っていきたい」

[ 2025年9月25日 05:00 ]

全体練習で笑顔を見せる広島・新井監督(撮影・平嶋 理子) 
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 広島・新井貴浩監督(48)の来季続投が24日、事実上決まった。世代交代を図る中で2年連続Bクラスに終わった3年目。松田元(はじめ)オーナーはそれでも「絶対に成果を出してくれると思っている」と変わらぬ信頼感を強調した。契約は単年ながら、球団は就任時から5年を基本路線とする。同監督は「麦のように頑張っていきたい」と決意を新たにした。

 育てながら勝つ。崇高な目標を達成するための取り組みは、道半ば…だ。24日の時点で59勝74敗5分け。既に2年連続のBクラスが確定した。そんな就任3年目を踏まえ、松田オーナーは指揮官の胸中を察してねぎらった。

 「いろんなことをやってくれているけど、うまくかみ合わず大変なシーズンだったと思う。ただ、若い選手を一生懸命使おうという意欲は見えた。次世代の核になりそうな選手が出てきてはいる」

 3~5年後を見据えて新しい力を育てる…という信念のもと、若手の積極起用による戦力底上げを主眼に置いた。その中で、中村奨が8年目にしてようやく台頭。小園は打撃タイトルを狙えるまでに成長し、ドラフト1位の佐々木も打撃で非凡さをアピールする。

 先発陣では、社会人出身の森が4年目で初めて先発ローテーションを完走し、高卒6年目の玉村とともに勝利数で自己最多を更新した。夏場以降に昇格した2年目の常広、高も登板を重ね、来季は一本立ちが期待される。

 一方で、一部主力が低迷し、野手や勝ちパターン候補の投手が伸び悩んだのも事実だ。松田オーナーは「特に野手は下(2軍)から十分な形で送り出せず、監督にとっては残念なことだったと思う」と誤算に言及。発する言葉に力を込めた。

 「来季以降もつらいかもしれないけど、絶対に成果を出してくれると思っている。途中で辞めるより成果を見たい。その分(長い)年月をやってくれれば」

 選手の育成は一朝一夕にいかない。現場の苦労を理解した上で、球団首脳が強調した信頼感、期待感。新井監督もまた、その思いを真摯(しんし)に受け止める。マツダスタジアムで全体練習を指揮した後、4年目への意気込みを口にした。

 「任せていただき、ありがたいこと。1、2軍を含め、どうしたら花が咲くか。育てるために知恵を出し、辛抱強く、忍耐強くやっていきたい。麦のように頑張っていきたい」

 踏まれても、踏まれても立ち上がる麦のように――。小学生時代に愛読した漫画「はだしのゲン」の一節で、自身の指針でもある言葉を改めて胸に刻み、現有戦力を分厚く鍛え上げる。広島の近未来を輝かせるために。(江尾 卓也)

 ◇新井 貴浩(あらい・たかひろ)1977年(昭52)1月30日生まれ、広島県出身の48歳。広島工から駒大を経て98年ドラフト6位で広島入り。08年にFAで阪神へ移籍し15年から広島に復帰。リーグ3連覇を果たした18年限りで現役引退。05年本塁打王、11年打点王、16年セ・リーグMVP。08年12月から12年12月まで労組日本プロ野球選手会の第7代会長。23年から広島監督。右投げ右打ち。

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