ソフトバンク・中村晃「みんなで一致団結して戦えている」川村隆史さんの命日に勇姿

[ 2025年9月16日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―0オリックス ( 2025年9月15日    京セラD )

<オ・ソ>3回、2点適時二塁打を放った中村(撮影・平嶋 理子) 
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 着実に歓喜の瞬間は近づいてきている。ソフトバンクの中村晃外野手(35)が、15日のオリックス戦で2戦連続の4番に座りチームを勝利に導いた。この日は2020年に急逝した当時3軍コンディショニング担当・川村隆史さん(享年55)の命日だった。入団当初から世話になった恩師への感謝を胸に戦う背番号7が、3回に大きな2点適時打を放った。これでチームは3連勝。優勝マジックは11となった。

 バックホームの間に一気に三塁を陥れ、塁上で力強くこぶしを握りしめた。「9・15」――。4番・中村のバットがホークス戦士にとっての特別な日の試合を白星に導いた。

 「一戦、一戦、みんなで一致団結して戦えている。それがいい結果に結びついていると思います。勝てたので良かった。川村さんの力も借りて、勝てたのかなと思います」

 3回に柳町のタイムリーで1点を先制して、なお2死一、三塁のチャンス。エスピノーザのツーシームを捉えた。右中間を深々と破るフェンス直撃の2点適時二塁打にした。

 20年9月15日。当時3軍コンディショニング担当だった川村さんが、くも膜下出血のため遠征先の神戸市内で急逝した。17年のDeNAとの日本シリーズでは水泳キャップをかぶり、円陣の声出し役を務めるなど明るいキャラクターと選手に寄り添う姿勢で知られた。中村も入団時から体づくりやケアについて教わり、35歳の現在も一線で戦えている。

 「入った時からずっとお世話になってきた。いつでも困った時も助けてくれましたし、トレーニングもたくさん教えてもらいました」

 この日の朝には自身のSNSに川村さんやチームメートと撮った写真をアップ。「川村さんのおかげでまだ元気に野球出来てます。今日も頑張ります」と、感謝と決意を込めたメッセージを添えた。この日、三塁ベンチ裏のサロンに似顔絵入りTシャツが飾られ、ヒーローになった中村が報道陣に披露した。

 くしくも昨年9月15日も京セラドームでのオリックス戦で、白星を飾りマジックを7にした。92年に入団した川村さんとは94年入団時から交流のあった小久保監督は「今日は川村さんの命日なので。昨日、晃(中村)と“去年もオリックス戦で苦しい試合で勝ったよね”という話をした。白星を報告できて良かったです」と温かい表情を浮かべていた。

 これで対オリックス戦は8連勝。優勝マジックは11とした。連覇に向けて頼もしく輝きを放つ背番号7が、長いプロ生活の礎を築いてくれた恩師への感謝も胸に歓喜の瞬間まで全力で戦っていく。(木下 大一)

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