赤星憲広氏 阪神の手薄な右の代打陣に“原口文仁”という光明 短期決戦へ経験豊富な戦力が加わった

[ 2025年9月14日 01:15 ]

セ・リーグ   阪神10―11巨人 ( 2025年9月13日    東京D )

<巨・神>5回、適時内野安打を放った原口(撮影・白鳥 佳樹)
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 【赤星憲広 視点】2軍調整が長かった原口文仁内野手(33)が5―6の5回1死満塁から代打で登場し、今季初安打となる投手強襲内野安打を放った。試合を振り出しに戻し、虎党に「代打の神様」復権へアピール。本紙評論家・赤星憲広氏(49)もCS、日本シリーズの短期決戦に向け、チームにとって貴重な右の代打の躍動を、この日の収穫に挙げた。

 気持ちがこもった原口の一打だった。141キロに必死に食らいついた打球が、高梨のグラブをはじくと、迷わずに一塁にヘッドスライディング。見ている人に訴えるプレーで、同点の投手強襲安打。今季初安打で初打点を叩きだした。

 結果的に試合には敗れたが、この1本は原口にとっても、チームにとっても大きいと感じた。CSファイナルS、そして日本シリーズへと続く短期決戦に向け、阪神で手薄だった右の代打に、経験豊富な戦力が加わったのは大きい。

 11日のDeNA戦(甲子園)でスタメン出場したときは「ヒットを打ちたい」という気持ちが過剰になっていた印象だった。結果を出すことができずに、長くファームで調整してきたから無理もないところだが、この1本は原口が自分の打撃を取り戻すきっかけになるはずだ。

 「代打の代打」で名前がコールされた時の東京ドームは、すごく盛り上がっていた。ひと振りにかけてきた原口は必死にバットを振り、必死に走って、チームに得点をもたらした。何かをやってくれるはず。その存在感を発揮した。7回には糸原も代打で右前打。左右の代打の切り札がシーズン終盤にそろい踏みできたことは、攻撃のバリエーション増にもつながる。先発を早めにスイッチすることも多い短期決戦では、代打のウエートも高まるからだ。

 原口が示した執念は、若手にも刺激を与えるはずだ。日替わり起用となっている左翼は、そろってパンチ力不足という現実がある。巨人戦スタメンだった小野寺もせっかくのチャンスだったのに、簡単に追い込まれ、2打席連続空振り三振。勝負どころを任せられる働きにはなっていなかった。いい形のヒットでなくてもいい。とにかく攻撃をつなぐ――という原口の姿勢に、学ぶべき点は多い。 (スポニチ本紙評論家)

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