DeNA・藤浪 1073日ぶり日本復帰白星 3四死球も7回零封「I☆(ラブ)YOKOHAMAっ!」

[ 2025年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA2-0中日 ( 2025年8月31日    横浜 )

<D・中>6回、板山を三振に仕留めガッツポーズする藤浪(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 DeNA藤浪晋太郎投手(31)が31日の中日戦で、3年ぶりの日本球界復帰後初白星を挙げた。移籍後初登板となった本拠地で7回102球を投げて、4安打無失点、3四死球で9三振を奪った。日本での白星は22年9月23日の広島戦以来、1073日ぶり。左打者が8人並んだ相手打線を苦にせず、中盤以降ピンチの連続も要所を締めた。連敗を2で止めて単独3位に浮上し、2位巨人と1・5ゲーム差に縮めた。

 9球連続ボール。藤浪は思った。「ここを抑えるのが醍醐味(だいごみ)。しびれる場面を抑えてこそ、だ。そのために野球をやっている」

 1―0の5回。先頭の大島からロドリゲスと連続四球。リズムが狂った。だがメンタルセットは完璧。後続の宇佐見、松葉、岡林を封じて脱した。吠えて笑って、多彩な表情。これが藤浪流の「マウンドを楽しむ」だ。

 移籍後本拠地初登板の背番号27に、超満員の3万3052人の視線が注がれた。5回1失点だった17日の移籍初登板で、抜け球の死球を嫌がり左打者9人を並べた中日との再戦。またも、左打者8人が並んでいた。

 「相手のオーダーを自分が決めることはできない」。最速156キロを計測し、3回までは打者9人を完全投球で立ち上がった。4~7回は毎回得点圏に走者を背負ったが、得点は許さなかった。公式戦初バッテリーを組んだ大阪桐蔭の10学年後輩にあたる松尾との息もぴったりだった。

 そんな後輩の姿に、春夏甲子園を連覇した高校時代を思い出した。鳴り物入りのドラフト1位で12年に阪神に入団したが、高校時代の進路アンケートには、実は「明大進学希望」と記していた。

 頭脳明晰(めいせき)で、米国時代にメジャー流の投球メカニズムを取り入れたほどの「学力」を持つ男が、東京六大学の名門に憧れていたことはあまり知られていない。阪神入団後も、明大への思いは心に残り、当時同僚だった同大卒の高山(現オイシックス)を介し、プライベートで紫紺のユニホームに袖を通したこともある。

 高校時代から視野が広く、野球学を吸収する能力にたけていた。阪神から海を渡り、メジャーでは自己最速102・6マイル(約165キロ)もマークした。アスレチックス、オリオールズ、メッツ傘下、マリナーズ傘下と4球団を渡り歩き、新たな戦場に横浜の地を選んだ。その力が再びDeNAで花開いた。

 「ホームで勝てたのはうれしい。こればかりは巡り合わせもある。チームに貢献できれば何でもやります。I☆(ラブ)YOKOHAMAっ!」。降り注ぐ大歓声のシャワーがいつまでも心地よかった。(大木 穂高)

「DeNA」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年9月1日のニュース