【甲子園】日大三 14年ぶり頂点へ王手 近藤優樹が好救援&決勝打 相手吹奏楽を自分の応援と「妄想」

[ 2025年8月22日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権 準決勝   日大三4―2県岐阜商 ( 2025年8月21日    甲子園 )

<県岐阜商・日大三>延長10回、決勝の中前適時打を放つ日大三・近藤(撮影・五島 佑一郎)
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 準決勝2試合が行われ、日大三(西東京)が延長10回タイブレークの末、県岐阜商に4―2で競り勝ち、優勝した11年以来14年ぶりの決勝進出を決めた。エース・近藤優樹投手(3年)は4回途中から登板し6回2/3を1安打1失点の好救援。打っては10回に決勝の中前適時打をマークした。沖縄尚学は5―4で山梨学院に逆転勝ちを収め、初優勝に王手をかけた。決勝は23日に行われる。

 相手の応援一色となった球場の中心で、近藤は持ち前のスマイルを貫いた。

 三木有造監督から「お前に任せる」と伝えられ、1―1の4回途中から2番手で登板。最速138キロながら、多彩な変化球で緩急を駆使した。延長10回からのタイブレークまで6回2/3を投げ1安打1失点。「疲れもありましたけど、どんな場面を任されてもしっかり抑えようという気持ちで投げました」と、逆転勝ちを呼び込んだ好救援を振り返った。

 2―2で迎えた9回。県岐阜商のアルプス席から郷ひろみの「GOLDFINGER’99」が流れると、マウンド上で楽しそうに口ずさんだ。「嫌でしたけど。自分を応援してくれるんだっていう勝手な妄想じゃないですけど。そういうのを意識して楽しかったです」。試合前日に動画サイトで同校の吹奏楽部の応援を検索し、念入りに聴き込んだ曲。動揺はなかった。先頭の横山温大(3年)を左飛。その後は二飛、右飛に仕留め「一番、横山君が嫌だった。9回ですし、1人出たら流れも変わってしまう。打たれないところに投げました」と3者凡退で流れを引き込んだ。

 バットでも魅せた。2―2の延長10回1死二、三塁から「打てる自信はないですけど、つなぐバッティングをしようとしました」と勝ち越しの中前適時打。「正直ランナー出て疲れるかなっていう気持ち」とおどけたが、直後のマウンドも無失点でしのぎ、決勝進出を決めた。

 01、11年に続く3度目の優勝へ王手。「先発かどうかは分からないですけど、任された場面でしっかりと投げたい」。初優勝を果たした01年の優勝投手・近藤一樹と一文字違いのエース・近藤優樹が、チームを14年ぶりの頂点へと導く。(小林 伊織)

 ◇近藤 優樹(こんどう・ゆうき)2007年(平19)7月23日生まれ、東京都出身の18歳。両国中では青山リトルシニアに所属し3年時に関東大会出場。日大三では1年秋からベンチ入り。50メートル走6秒7、遠投105メートル。好きな言葉は「強気」。1メートル71、81キロ。右投げ右打ち。

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