横浜・阿部葉太は早大希望 世代No・1外野手の進学意思変わらず 神宮から4年後のプロ入り目指す

[ 2025年8月21日 04:00 ]

<津田学園・横浜>8回、適時打を放つ横浜・阿部葉(撮影・五島 佑一郎)
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 今夏甲子園大会で8強入りした横浜(神奈川)の主将・阿部葉太外野手(3年)が、東京六大学野球リーグの早大に進学を希望していることが20日、分かった。今春選抜優勝に導いた世代No・1外野手は甲子園計9試合で打率・421をマーク。来春から「WASEDA」のユニホームで神宮で活躍し、4年後のプロ入りを目指す。

 次なる舞台は、甲子園から神宮へ。前日の熱戦から一夜明けた朝。阿部葉は村田浩明監督らと甲子園球場を一周した。さまざまな思いがよみがえったが、視線は前に向けた。「苦しいこと、やめたいと思うこともあった。今は“一生、高校野球をやっていたい”って思う。甲子園があるからこそ、そういう思いにさせてくれた。甲子園に感謝したい」と別れを告げた。

 「強い横浜」を取り戻した主将として名を刻んだ。阿部葉は当時2年生だった昨年5月に異例の主将就任。同夏は神奈川大会決勝で東海大相模に敗れるも、新チームが始まると、公式戦20連勝で今春の選抜王者に輝いた。春、夏甲子園の9試合で打率・421を残した強打と好守を備える世代No・1外野手の呼び声高く、プロ志望届を提出すれば今秋ドラフトで上位指名も狙うことができたが進学の意思は変わらなかった。

 進学先に希望するのが、創設から100周年を迎えた東京六大学野球リーグで最多49度の優勝を誇る名門・早大だ。同連盟に在籍した選手が掲載されている「東京六大学野球公式記録室」によると、横浜野球部→早大は過去に例がない。「次のステージで活躍したい」と六大学野球のホームであり、大学野球の全国舞台でもある神宮でのプレーを熱望している。

 前日に行われた準々決勝では延長11回の激戦の末、7―8で県岐阜商にサヨナラ負け。甲子園の土は持って帰らず「思い出をつくりに来たわけではなく、春夏連覇を目指してここまでやってきた」と涙を流した。松坂大輔氏(本紙評論家)を擁した98年大会以来の春夏連覇はならなかったが、村田監督は「素晴らしい高校生と出会えた。いつも泣かない彼があれだけ泣いていた。本気で向き合ってくれたからああいう姿になった」と称賛した。

 横浜の校歌が銀傘に響く甲子園から、早大の応援歌「紺碧の空」が流れる神宮へ。甲子園のスター選手が六大学野球からプロ入りの夢に挑戦する。

【日の丸でも主将濃厚】
 侍ジャパンU18高校日本代表が参戦するU18W杯は9月5日に沖縄で開幕する。攻守両面で高校トップクラスの実力を備える阿部葉は選出が確実視されている。また、選出された場合は高いリーダーシップを評価され、代表チームでも主将を任される可能性が高い。優勝した今春の選抜後に行われたU18高校日本代表候補の強化合宿のメンバーにも名を連ねていたが、コンディション不良のため辞退した際には「夏に甲子園で活躍して、(U18代表の)小倉(全由)監督さんに見ていただきたい」とアピールを誓っていた。

 ◇阿部 葉太(あべ・ようた)2007年(平19)8月6日生まれ、愛知県出身の18歳。小2から田原東部スポーツ少年団で野球を始め、東部中では愛知豊橋ボーイズに所属し、3年夏は全国8強。横浜では1年夏からベンチ入り。50メートル走5秒9、遠投100メートル。好きな言葉は「愛・感謝・謙虚」。1メートル79、85キロ。右投げ左打ち。

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