タンクトップ練習着を導入 「びしょ濡れイベント」の目的が変化? 韓国KBOの暑さ対策

[ 2025年8月19日 11:00 ]

(左から)宋成文、金乾ヒ、李主形(キウムヒーローズ提供)
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【室井昌也コラム 月に2回は韓情移入】

 「日本も暑いでしょ?」

 韓国の選手、関係者と試合前に顔を合わせると、だいたいこの一言から会話が始まる。10年前の8月の平均気温はソウル、東京ともに26度台だったが、昨年は29度台。世界各地で記録的猛暑が続いている。

 KBOリーグは本拠地9球場のうちドーム球場は一つ。そのため暑さ対策にリーグ全体で取り組んでいる。KBOでは7月8日から5回終了後のグラウンド整備時間を、その日の暑さによって通常の4分から10分まで延長可能とした。判断は監督経験者などが務める競技運営委員と審判団で行う。

 球団も独自に対策をとっている。各球場ベンチ内には移動式の冷房機器、スポットクーラーを複数台設置。しかし屋外球場ではその効果が限定的なため、KIAタイガースは今夏、本拠地球場の一、三塁ベンチ天井にエアコンからの冷風を送る装置を取り付けた。「KBOの球場では初」とKIAの球団職員は話す。

 NPBでは阪神が今夏から試合前練習でのハーフパンツの着用を一部可能とした。KBOでは以前からハーフパンツでの練習が一般的だが、近年はチームウェアとしてタンクトップを採用している球団もある。

 ノースリーブではなく、肩がまで見えるタンクトップ姿での練習を初めて見た時は少し違和感があったが、今ではすっかり見慣れた光景だ。下にTシャツなどを着るかは個人の判断に任されている。

 観客向けの暑さ対策も進む。ロッテジャイアンツは8月15日から球場の外周通路に冷房を備えたテント型の休憩所を3カ所設置。1カ所約100人収容可能で試合開始2時間前から7回裏終了まで開放している。国の行政機関、文化体育観光部と国民体育振興公団の支援により設置された。

 2015年、KTウィズは「野球場で海水浴気分を楽しもう!」と放水による「びしょ濡れイベント」を開始。今では他球場でも開催の恒例行事だ。NPBでも楽天がKTからノウハウを得て実施。最近では他球団も行うなど広まった。その目的はこの10年で楽しむだけではなく、「暑さしのぎ」としても求められるようになっている。

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