広島・末包昇大 相性抜群の東克樹から特大9号2ラン 「久しぶりに気持ちの良いホームランが打てた」 

[ 2025年8月7日 05:00 ]

セ・リーグ   広島8-5DeNA ( 2025年8月6日    横浜 )

<D・広(16)>5回、2ランを放った末包を迎える新井監督(撮影・島崎忠彦)
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 広島・末包昇大外野手(29)が原爆の日の6日、DeNA戦で難敵・東に痛打を浴びせ、8―5の逃げ切り勝ちに貢献した。1、4回に単打を放って得点をお膳立てすると、5回には左中間上段へ豪快な9号2ランだ。大瀬良大地投手(34)は6回途中5失点ながら、敵地・横浜で“レジェンド”を超える球団初の8連勝を飾り、今季5勝目。チームは中日と入れ替わり、7月18日以来の4位に浮上した。

 快音を発した大飛球は、敵地の左中間席上段へ吸い込まれた。2点リードの5回2死二塁で、末包が2年ぶりの2桁本塁打に王手をかける豪快な9号2ラン。DeNA・東の初球チェンジアップを完璧に捉え、打のヒーローは破顔一笑だ。

 「1、2打席目にタイミングが合っていたので(ストライク)ゾーンに来たら思い切りいこうと。久しぶりに気持ちの良いホームランが打てました」

 チームにとっては難敵でも、末包にはお得意さまだ。初回2死一塁で左前へ運んで坂倉の先制の2点二塁打を呼ぶと、同点の4回には先頭で右前打を放ってモンテロの勝ち越し2ランをお膳立て。敵の左腕には今季14打数7安打、そのうち3本が本塁打と打ちまくる。

 「自分の中でタイミングが合う。どの球種にもスイングを仕掛けていけているので」

 1メートル88、公称107キロの4番打者。高松商~東洋大と歩んだアマチュア時代、その巨漢ぶりから飛距離がいやが応でも注目された。ただ、その陰では第三者からよく言われ、人知れず傷ついた言葉があった。当たったら飛ぶんだけどなぁ――。

 「僕は、そう言われるのが嫌だった。じゃあ、どうするか。当てることにフォーカスしようと考えた。勝手にボールは飛んでいくんだから、率を残せるようになれたら…と」

 そう考え方を改めたのは、社会人野球の大阪ガス在籍時。その意識は広島入団後、2軍の新井良太打撃コーチに「パワーがある分、(本塁打を)狙わなくても入るから、まずは当てること」と助言され、より高まる。今の意識は、投球にしっかりアジャストして、しっかり振る。進化形がここにある。

 「広島は特別な街。カープに入団した以上は、そういう日に活躍できてうれしく思う。平和な世の中で野球ができることは当たり前じゃない。その思いをかみしめながら、また明日から頑張りたい」

 被爆から80年の節目を迎えた8月6日に、今季6度目の猛打賞となる3安打2打点の活躍。平和を希求する成長途上の29歳は、勝利を渇望しながら一心不乱にバットを振る。(江尾 卓也)

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