【甲子園】鳴門 新時代1勝 史上初「2部制第4試合」制した 2年生4番・稲山V撃&4安打聖地デビュー

[ 2025年8月7日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第2日・1回戦   鳴門5―4天理 ( 2025年8月6日    甲子園 )

<全国高校野球選手権 鳴門・天理>逆転勝ちで初戦を突破し、笑顔の鳴門ナイン(撮影・北條 貴史)
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 1回戦4試合が行われ、史上初の朝夕2部制第4試合に臨んだ鳴門(徳島)が天理(奈良)を5―4で破り、2019年以来6年ぶりに初戦を突破した。プロ野球よりも遅い午後6時30分プレーボールのナイターで、4番・稲山壮真(2年)が輝きを放った。高校通算21本塁打を誇る左打ちのスラッガーは4安打1打点2得点。チームの4得点に絡む躍動で、鮮烈な聖地デビューを飾った。

 強打・天理のお株を奪う暴れっぷりだった。1点リードの7回2死。左翼線を破った打球を見た稲山は一塁を蹴ると派手に土煙を上げて頭から二塁ベースへ滑り込んだ。泥だらけのユニホームは破れ、ボタンがはじけた。

 「初めは気づかなくて、ユニホームが“ぶかくなったな”と思ったら右肩が破れてて。破れるのは今回が初めてで、二塁ベースの上ですごく焦りました。3年生の吉本さんが“これ着ろ”とすぐ貸してくれて、応援してくださったので、戸惑いなくグラウンドに戻れました」

 1メートル80、90キロというチーム随一の体格。普段のサイズはXOで一つサイズの小さい背番号「18」はちょっぴり窮屈そうだったが、感謝の思いも胸に完全燃焼した一日だった。

 朝夕2部制の第4試合。“史上初”の試合も意に介さなかった。普段から午後9時頃まで練習しており「ナイターでも明るくてボールが見やすかった」と平然。4番として4打数4安打と、完全無欠の仕事を遂行してみせた。2回先頭の左中間二塁打でチームを勢いづけ、西村真翔の適時打で生還。4回先頭の中前打は続く橋本朋来の同点2ランを誘発した。5回2死一、三塁からの勝ち越し打は、スライダーに崩されながらもバットの先で拾って右前に落とした。

 1年秋から4番に座る。両翼100メートルの学校グラウンドは外野後方にネットが設置されているが「木製で軽々越えていくのは、あいつくらい」と岡田将和監督も舌を巻く。新基準バットが導入されてからの世代ながら、すでに高校通算21本塁打。「入学した時から新基準。自分は苦になりません」と頼もしい。

 次戦は金足農相手に14奪三振で完封した末吉良丞擁する沖縄尚学が相手。初戦で鮮烈な印象を残した2年生対決に向けても「当たるのはすごくうれしい。自分はバッティングでチームを支えるのが一番の長所なんで。次も打っていきたい」と力強かった。(石塚 徹)

 ◇稲山 壮真(いなやま・そうま)2008年(平20)7月23日、徳島県出身の17歳。小学3年から野球を始め、中学時代は「徳島東リトルシニア」でプレーし、主に4番として2度、全国大会に出場。鳴門では1年夏から背番号17を背負い一塁手として試合に出場。同秋から4番に座る。50メートル走6秒6、遠投90メートル。高校通算21本塁打。1メートル80、90キロ。右投げ左打ち。

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