【甲子園】創成館 森下翔太がけん引 新時代迎えた夏の甲子園一番星だ 13奪三振で完投

[ 2025年8月6日 05:30 ]

第107回全国高校野球選手権第1日 1回戦   創成館3-1小松大谷 ( 2025年8月5日    甲子園 )

<創成館・小松大谷> 9回2死、創成館・森下は小松大谷・宮下を空振り三振に抑え雄叫びを上げる (撮影・後藤 大輝)
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 高校野球史に新たな1ページをしるす大会が開幕した。史上初のナイター開催となった開幕戦で、創成館(長崎)が小松大谷(石川)を3―1で下して県勢初の開幕戦勝利。阪神主力外野手と同姓同名の先発・森下翔太(3年)が13奪三振1失点完投で“一番星”を手にした。また、史上初めて夕方午後4時から実施された開会式では、92年ぶり2度目となる同一校による2年連続の選手宣誓を務めた智弁和歌山(和歌山)・山田希翔主将(3年)が「(高校野球の)魅力は変わりません」と力強く言い切った。

 ナイターの光で照らされた開幕戦。「創成館の森下翔太」が甲子園で輝きを放った。2点リードの9回2死。阪神の若きスラッガーと同姓同名で、同じ背番号1を背負う右腕は「最後は直球を投げたい」と143キロ速球で空振り三振を奪った。

 開幕戦では45年ぶりとなる13三振を奪い、1失点完投。開幕戦での「毎回&2桁」奪三振は74年の金属バット導入後初の快挙となった。153球の熱投に「名前に恥じない投球をしたい思いがあった」と声をはずませた。

 初回に先制を許したが、回を追うごとに調子を上げた。最速146キロを計測した直球にスライダー、フォークを巧みに織り交ぜた。「涼しくなって、体力もあり余っていた」。史上初めて午後4時から開会式が行われ、同5時39分開始の“薄暮ナイター”の開幕戦。心地よい風にも背中を押され快投を演じた。

 “本家”とは違う左打ちの打撃でも存在感を示した。0―1の2回2死一塁では、左翼線二塁打。会心の同点打を放ち、アルプス席から阪神・森下と同じヒッティングマーチを響かせてくれた九州文化学園の友情応援に応えた。定期演奏会が近い吹奏楽部が応援に来られず、代わって長崎大会決勝で延長11回の熱戦を繰り広げたライバル校の吹奏楽部が助っ人参戦。稙田龍生監督は「二つ返事だったと聞いた。ありがたいです」と感謝した。

 長崎勢初の開幕勝利で3年連続の初戦突破を果たし、2回戦は昨年まで2年連続4強の神村学園(鹿児島)との九州対決に臨む。初の夏2勝へ。新時代に入った甲子園で最初のヒーローになったエースは「絶対に隙を見せず、絶対に勝つ」と力強く宣言した。(杉浦 友樹)

 ◇森下 翔太(もりした・しょうた)2007年(平19)7月18日生まれ、熊本県出身の18歳。小2から西合志南野球クラブで野球を始める。中学時代は熊本西リトルシニアでプレー。創成館では2年秋からベンチ入り。好きな言葉は下克上。性格は心配性、負けず嫌い。1メートル70、68キロ。右投げ左打ち。

 《完投勝利》 
 ◯…創成館の先発・森下翔太が開幕戦で13奪三振完投勝利。開幕戦の2桁奪三振は12年福井工大福井(福井)・菅原秀が常葉学園橘(静岡)戦でマークした10奪三振以来13年ぶり。13奪三振以上は80年東北(宮城)・中条善伸が瓊浦(長崎)戦でマークした13奪三振以来45年ぶりとなった。夏の開幕戦での毎回奪三振&2桁奪三振は74年の金属バット導入後では初。

 《長崎勢開幕戦勝利》
 ◯…創成館が小松大谷との開幕戦に勝利。長崎勢は過去、開幕戦4戦4敗で、今回が県勢初の勝利となった。

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