【高校野球】創成館 初のナイター開幕戦制す!阪神の背番1と同姓同名、森下翔太が13K完投&同点二塁打

[ 2025年8月6日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第1日 1回戦   創成館3―1小松大谷 ( 2025年8月5日    甲子園 )

<創成館・小松大谷>聖地で力投する創成館・森下(撮影・五島 佑一郎)
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 大会史上初めて夕方に開会式が行われ、開幕試合1試合が行われた。3年連続出場の創成館(長崎)が小松大谷(石川)を3―1で下し、県勢初の開幕戦勝利。森下翔太投手(3年)が毎回の13三振を奪う力投で6安打1失点で完投し、打っては2回に同点の左翼線適時二塁打を放った。球児たちの健康面を考慮してナイターで開催された特別な一戦。新時代の甲子園大会が幕を開けた。

 照明が甲子園の新時代を照らした。2025年8月5日午後5時39分、球審の「プレーボール!」の声で歴史の扉が開く。内野照明が点灯する中、甲子園史上初のナイター開幕戦が始まった。

 ギラつく太陽は銀傘に隠れた。一塁側からの陰は内野を覆い、左翼まで伸びた。午後2時に34度あった気温は32度になり、何より肌を焦がす直射日光がない。

 初回、創成館のエース・森下翔太が真っさらなマウンドに上がった。甲子園を本拠地とする阪神のスラッガーと同姓同名で、同じ背番号1を背負う右腕は、最速146キロの直球を軸に6安打1失点完投。2回には本家と同じ応援歌に後押しされて同点打を放ち「勝利に導けてよかった。(同姓同名の)名前に恥じないようなピッチングをしたいという思いがあった」と胸を張った。昨夏はベンチ外。1メートル70の小さな体で歴史的1勝に導いた。

 高校野球は転換期。延長の回数制限、タイブレーク制、球数制限、継続試合、朝夕2部制、新基準の金属バット、そして来春からは指名打者(DH)制が導入される。全ては高校野球の存続のために――。新しいスタイルの開幕戦に来場した2万500人の観客が、夜風を浴びながら一投一打に歓声を上げた。

 昨夏まで開会式は午前中で直後の開幕戦は試合中に気温が上昇したが、ナイターでその心配はない。両校の選手は足をつるなどのアクシデントはなく2時間4分でゲームは終わった。試合前に大会本部が用意したおにぎり、自前で準備したうどんなどで栄養補給。森下は空振り三振を奪ったラストボール、153球目で143キロをマークし「涼しくなって体力があり余っていた」と言った。

 小松大谷の主砲・田西称(とな=3年)を無安打に封じ、開幕試合では13年ぶりに2桁13奪三振をマークした。「絶対に隙を見せず(次も)勝ちたい。(新しい)環境の中でもベストパフォーマンスできるように」と未来を生きる。107回を数える夏の甲子園大会で初めて、開幕戦勝利の校歌が夜空に響いた。(柳内 遼平)

 ▼阪神・森下 同じ名前なので次も勝てるように頑張ってほしい。

 ◇森下 翔太(もりした・しょうた)2007年(平19)7月18日生まれ、熊本県出身の18歳。小2から西合志南野球クラブで野球を始める。中学時代は熊本西リトルシニアでプレー。創成館では2年秋からベンチ入り。好きな言葉は下克上。性格は心配性、負けず嫌い。1メートル70、68キロ。右投げ左打ち。

 ≪毎回奪三振≫創成館の森下が毎回の13奪三振で完投勝利。開幕戦での2桁奪三振は12年に福井工大福井・菅原秀が常葉学園橘戦で10奪三振して以来13年ぶり、13奪三振以上は80年に東北・中条善伸が瓊浦戦で13奪三振して以来45年ぶりだ。夏の開幕戦での毎回奪三振&2桁奪三振は74年の金属バット導入後では初。創成館が開幕戦で初勝利。長崎勢は開幕戦で春1敗、夏4敗と5連敗中だった。

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