【高校野球】連覇の岡山学芸館 先制打の又吉は3月にナイン4人と人命救助 連携プレーを甲子園でも

[ 2025年7月27日 14:38 ]

第107回全国校高校野球選手権岡山大会決勝   岡山学芸館5―4おかやま山陽 ( 2025年7月27日    倉敷マスカット )

<岡山学芸館・おかやま山陽>優勝し、スタンドに手を振る岡山学芸館・又吉(中央)
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 「晴れの国」の青空に、岡山学芸館ナインの歓声がとどろいた。おかやま山陽との接戦を制し、2年連続4度目の甲子園。歓喜の輪で、又吉涼太郎(3年)が最高のスマイルを見せていた。

 「佐藤監督から“きょうはお前の日になる”って言われていて。期待に応えられて、本当に良かった」

 指揮官が「指名」したのには理由がある。倉敷商との準決勝。8回に又吉は痛恨のタイムリーエラーを犯した。ベンチへ戻ってこみあげる悔しさ。試合中なのに、気がついたら号泣していた。

 「みんなが“まだ勝ってる”って励ましてくれて。きょうは取り返すつもりだった」

 汚名返上の場面は3回2死一、二塁で訪れた。103キロの変化球を右前へ先制タイムリー。わずか5安打で12安打の相手を下した会心のゲームで、光を放つ一本だった。

 野球の神様はやっぱり見ていた。3月の沖縄合宿。観光地の国際通りを歩いていた又吉ら5選手の目の前で、高齢女性が突然、倒れた。「最初は(女性と)一緒にいた人も笑ったりして、何が起きたのか分からなかった」。すぐに異変に気づいた又吉は女性に駆け寄り、心肺蘇生の処置を施した。保健の授業で習った通り実践すると、女性は意識を回復。一緒に救助した吉井翔吾、前田蓮斗、阿慶田庵俐、樽家巧真とともに那覇市消防局から表彰された。

 決戦へ向かうバスの中で、佐藤監督はこの話題を出したという。「あんなことができたお前たちなら、きょうは勝てる、と」。そして指揮官も、頂点にたどり着いたナインを頼もしそうに見つめた。

 「処置がなければ、女性は命を落としていた可能性があると後で聞きました。ああいう場面でも、連携して、すぐに動ける選手たちですから、頼もしく思います」

 昨夏は3回戦敗退した聖地。一命を救ったチームプレーで、今年はもっと上を目指す。 

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