【高校野球】叡明 初の甲子園出場に王手 田口11回158球完投でプロ注目・横田に投げ勝つ

[ 2025年7月26日 05:24 ]

第107回全国高校野球選手権 埼玉大会準決勝   叡明12―8山村学園 ( 2025年7月25日    大宮公園 )

<山村学園・叡明>11回、完投勝利を挙げガッツポーズする田口(撮影・木村 揚輔)
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 第107回全国高校野球選手権大会(8月5日開幕、甲子園)の地方大会は25日、17大会で32試合が行われた。埼玉大会準決勝では叡明が延長11回タイブレークの末、12―8で山村学園を下し初の決勝進出。先発した田口遼平投手(3年)が11回158球を投げ、14安打を許しながらも完投勝利を挙げた。

 延長11回。マウンドへ向かう田口は今にも両脚がつりそうだった。足を引きずりながらも懸命にその場に立つと、気力で全力投球。最高気温37度の猛暑の中、158球を投げ抜き、3時間10分の激闘を制した。

 「11回なんて投げたことなかったんですけど、負けたくない気持ちだけで投げ抜くことができました」

 相手は昨秋県大会3回戦で敗れた山村学園。プロ注目の横田蒼和(3年)との投げ合いに「絶対に先にマウンドは降りない」と強い気持ちで臨んだ。

 2―0の4回に3点を失い逆転を許した。味方が6回に再逆転。だが、6―4でリードした9回に追い付かれた。延長タイブレークは10回にともに1点を取り合って11回に突入。自らの左前適時打などで5点を勝ち越し、初の決勝へ導いた。11回14安打8失点。対する横田も169球を投げ13安打12失点。執念の差で上回った。

 無尽蔵のスタミナは「神」と称える6歳上の兄・公裕(こうすけ)さん(23)とともに養った。法大時代にスポーツ健康学部で学んだ兄は「小さな体でも戦えるように」と食事面から支えてくれた。体力アップのために薦められたサケ、鶏胸肉、トマト、ブロッコリーは昨年10月から毎日昼食の弁当で食べた。本来は左利きも、右投げの兄をまねているうちに、自然と身についた。1メートル71と小柄ながら最速142キロを計測するまでになった。

 背番号は「6」。エース・増渕隼人(3年)の自覚を促す狙いもあって1番は譲っても、大黒柱の働きを見せた。過去最高は8強だったが、甲子園に王手。今春選抜で4強入りした浦和実の試合を甲子園で観戦し「甲子園への思いがより強くなった」と田口。27日の決勝は昌平と激突する。どちらが勝っても初優勝となる一戦で、兄へ感謝の思いを届ける。(村井 樹)

 ◇田口 遼平(たぐち・りょうへい)2007年(平19)5月20日生まれ、埼玉県出身の18歳。小2から野球を始め、千間台中時代は埼玉SPヤングに所属。叡明では1年夏からベンチ入り。好きな言葉は「今を全力で」。1メートル71、78キロ。右投げ左打ち。

 <山村学園・横田は進路未定も「野手で勝負」>山村学園は初の決勝を目指したが延長11回タイブレークの末に力尽きた。プロ注目の二刀流・横田蒼和(3年)は「3番・投手」で出場。11回を投げ抜いたが13安打12失点(自責点4)。延長11回は4点差としてなおも1死一、二塁で打席に立ったが三ゴロ併殺で最後の打者となり、涙が止まらなかった。進路は今後、決断するが「野手で勝負したい」と力強く誓った。

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