大谷から「勇気もらった」 健大高崎・佐藤龍月 復活の14球!TJ手術経て330日ぶり対外試合

[ 2025年6月23日 05:00 ]

練習試合   健大高崎8-5鶴岡東 ( 2025年6月22日    健大高崎 )

<鶴岡東・健大高崎>初回、術後初となる対外試合で、力投する健大高崎の先発・佐藤龍(撮影・木村 揚輔) 
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 昨夏に左肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受けた健大高崎(群馬)の佐藤龍月(りゅうが)投手(3年)が22日、330日ぶりに対外試合で登板した。鶴岡東(山形)との練習試合に先発し、最速143キロで1回完全。視察した8球団11人のスカウト陣の前で復活をアピールした。2年生だった昨春選抜大会では計22回無失点で初優勝に貢献した「ミスターゼロ」が帰ってきた。

 甲子園で優勝するため、そしてプロに行くために帰ってきた。昨夏の群馬大会決勝以来330日ぶりの実戦マウンド。佐藤龍は投手板の土をスパイクではらうと、心が動いた。

 「今まで支えてくれた方たちへの思いが湧き上がってきた。凄く感謝の気持ちいっぱいで投げました」

 昨年8月30日の手術痕が残る左肘をしならせ、自己最速まで3キロに迫る143キロを計測。14球で遊ゴロ、投ゴロ、三ゴロに仕留め、こわばっていた顔に笑みが咲いた。

 偉大な「先輩」が道しるべだ。ドジャース・大谷が米国時間16日に同じ「トミー・ジョン手術」から663日ぶりに復帰登板。いきなり100・2マイル(約161・2キロ)を投じた姿に「自分が不安にしていたところを、大谷さんを見ることで自信、勇気をもらった」と迷いは消えた。

 今回は負担を考慮して宝刀スライダーを封印し、カットボールとカーブを交ぜて試運転。以前は約20センチだったインステップ幅を約10センチまで縮めた新フォームを披露し「85点くらい」と自己採点した。昨春選抜は22回無失点で同校初の甲子園優勝に貢献。8球団11人のスカウトが視察に訪れ、巨人・大場豊千スカウトは「十分ドラフトのリストに載る投手」と再評価した。

 夏の群馬大会は外野手として主に4番を担い、エースの石垣元気(3年)らを支える救援投手として短いイニングを任される予定。「数段レベルアップした姿を夏の大会で見てもらえるように、いい準備をしたい」。大谷に刺激を受けて二刀流で挑む最後の夏。投手として止まっていた時が動き出した。(柳内 遼平)

 ◇佐藤 龍月(さとう・りゅうが)2007年(平19)7月13日生まれ、川崎市出身の17歳。下小田中小1年から陣屋少年野球部で野球を始め、西中原中では東京城南ボーイズに所属し、U15侍ジャパンに選出。1メートル73、73キロ。左投げ左打ち。

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