岡田顧問 阪神・佐藤輝の延長11回“確信歩き単打”に苦言「論外やろ」 得点入らず「流れ変えたやんか」

[ 2025年6月16日 05:15 ]

交流戦   阪神2-3楽天 ( 2025年6月15日    楽天モバイル )

岡田顧問
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 阪神は、15日の楽天戦(楽天モバイル)で延長12回サヨナラ負けを喫した。2試合連続のサヨナラ負けは球団ワーストタイ。2022年以来3年ぶりの6連敗で、交流戦では球団初の6戦6連敗となった。この日、東日本放送でテレビ解説を務めるために来場した阪神・岡田彰布オーナー付顧問(67)は、延長11回に“確信歩き単打”となった佐藤輝明内野手(26)に「論外」と苦言を呈した。苦境のチームだが、この日はセ全球団が敗れ、2位以下とのゲーム差が変わらなかったことだけが救いとなった。

 テレビ解説席から阪神のサヨナラ負けを見届けた岡田顧問。現場の苦労も分かるからこそ、采配や選手起用法については「あるのはあるけど、そんなん言われへんやん」と多くを語ることは避けた。だが。佐藤輝の怠慢なプレーには、黙っていられなかった。

 「論外やろ」

 2―2の延長11回。先頭の佐藤輝は相手6番手・江原が投じたフォークを、完璧に捉えた。快音とともに弾き出した打球に手応えも十分だったのだろう。スタンドインを確信して、打球の行方を追いながらゆっくりと歩き出した。ところが打球はわずかにスタンドまで届かず。右中間フェンスに当たって跳ね返った。それを見て急いで走り出したものの、時すでに遅し。なんと単打どまりとなった。

 勝負ごとに「たられば」は禁物ながら、打った瞬間から走り出し、二塁まで進んでいれば…。続く大山が左前打でつないでおり、あわよくば勝ち越し、最低でも無死一、三塁の勝ち越し機を築くことができたはずだった。それが一転、無得点。顧問も語気を強める。

 「流れ変えたやんか。(普通にやれば)点入ってるやんか。そんなん。当たり前のことやんか」

 前指揮官は、佐藤輝に限らずチーム全体にまん延している気の緩みも感じ取っていた。自身が指揮を執っていた直近2年間ではありえなかった“空気”を目の当たりにして「しゃあない。そうなってしまうんやから」と大きなため息をついて嘆き、「打ったらバット放って一塁に走る(のが当たり前)。走ってないの、何人おったか」とボヤいた。

 もちろん当の佐藤輝本人が、最も緩みを痛感し、反省しているに違いない。“確信歩き単打”後の一塁ベース上では両手を膝について下を向いた。試合後には「あした(16日)しっかり休んで、あさって(17日ロッテ戦)からまた頑張ります」と短い言葉に決意をこめた。2回にも右中間フェンス直撃の二塁打を放っており、状態自体は悪くない。

 チームは2試合連続延長サヨナラ負けで、交流戦では球団初の6戦6連敗。長いトンネルを打開するには、佐藤輝のバットが不可欠だ。岡田顧問の苦言も薬にし、背番号8が猛虎の先頭に立つ。

 ○…宮城県内をエリアとする東日本放送の解説で“岡田節”が響き渡った。3回無死一塁、打者・小幡でのランエンドヒットが三振併殺になると「5連敗をしていたら奇襲をやりたくなるけど、うまくいかない。こういうときこそキッチリした方が良い」と指摘。また、昨年の対戦でも阪神打線を8回途中1失点に封じた楽天・藤井を「点を取れそうで取れない、ベンチから見て一番、歯がゆい投手」と評価するなどした。

《データ》
 ○…阪神の6連敗は22年8月の8連敗以来3年ぶり。交流戦の6連敗は19年の1分けを挟む6連敗以来6年ぶり2度目で、6戦6敗は初めて。楽天戦は23年の3回戦から7連敗となり、阪神の交流戦カード連敗では単独最長となった。

 ○…この日は4回に楽天の先制を許し、優勢に立つことなく敗戦。5試合で球団ワーストに並んでいた連続試合逆転負けの更新は免れたが、2試合連続のサヨナラ負けは、昨季5月31日、6月1日のロッテ戦以来の球団ワーストタイ記録となった。

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