力強かった阪神・坂本の右中間二塁打 打者としてもっと評価されるべき

[ 2025年6月12日 08:00 ]

交流戦   阪神2―3西武 ( 2025年6月11日    ベルーナD )

<西・神>6回、坂本は二塁打を放つ(撮影・須田 麻祐子)
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 【畑野理之の談々畑】まさかのサヨナラ負けのシーンを、マスク越しに見届けることになろうとは…。はしゃぐ西武ナインの姿を目の前にして、坂本誠志郎はぼう然と立ちつくしていた。2点リードで迎えた9回の守りだったが、27個目のアウトを取るまでは何が起こるか分からないということだろう。

 坂本が目立ってもいい試合だった。6回先頭で右中間に二塁打を放ち、2死三塁からの森下翔太の中前打で先制のホームを踏んだ。坂本は3回2死からも三塁線を破ってチーム初安打となる二塁打を放っていた。

 捕手としてクローズアップされることが多いが、実は打者としても貢献度が非常に高い。5月15日のDeNA戦から17試合連続出塁を継続している。ちなみに同21日の巨人戦では途中出場でマスクをかぶっているものの打席には立っていない。

 さらに記録を調べていけば、連続出塁が始まった一つ前の試合、13日のDeNA戦は代打で1打席に立って凡退しており、つまり先発出場した試合に限れば、連続出塁は5月10日の中日戦から19試合まで伸びる。日本一になった23年以降、下位打線からつながって上位打線が得点するパターンがストロングポイントとなっているが、その傾向は今年も坂本が中心となって継続させている。

 勝手な解釈かもしれないが、打線の中での役割も、この日の「6番・三塁」の糸原健斗と「7番・DH」のラモン・ヘルナンデスはクリーンアップの後ろに控え、8番の小幡竜平と9番の坂本は上位打線につなぐ役割のようにも映る。

 数字も示している。坂本の打率は・242と決して高くはないが、出塁率・350は中野拓夢の361に次いでチーム2位。先述の5月10日以降、坂本が先発マスクの19試合は13勝6敗の勝率・684で、下位打線の出塁が勝利に直結している証だ。

 7日のオリックス戦では4年ぶりに本塁打も放った。いま球界を席巻しつつある魚雷バットについて「僕は外野の頭を越すのを求めていないですし、外野の前にポトリと落とせばいいので使わないと思います」と話していたが、いやいやこの日の右中間二塁打も力強かった。打者としても、もっと評価されてもいい。

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