言葉の力を持っていた長嶋さん 「おー、そうかー、頑張れよ」の声は忘れません

[ 2025年6月5日 08:00 ]

長嶋茂雄氏(2017年撮影)
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 6月3日、長嶋茂雄さんが亡くなった。当日はさまざまな球界関係者から感謝の声や思い出話が集まった。

 前監督の原辰徳氏はドラフト1位指名された夜に自宅に電話があり「巨人軍に君が入るっていうことはとても良かった」とエールを送られたという。張本勲氏(本紙評論家)は日本ハムからトレード移籍した際に「俺の代わりにやってくれ」と声をかけられたと明かした。

 長嶋さんは言葉の力を持っている人だったと思う。記者は巨人担当をしていた17年に、キャンプを視察した長嶋さんに名刺を渡し「大学野球部の後輩です」と緊張しながらあいさつした。「おー、そうかー、頑張れよ」と返してくれた。あの言葉はうれしかった。忘れることのできない数十秒の出来事だった。

 大学2年時には、当時、巨人の監督をしていた長嶋さんが、サプライズで立大野球部の祝賀会に来てくれたことがあった。壇上でスピーチしながら「へえー、今は女子マネジャーが多いねー。何人くらいいるの?」と話は脱線。興味津々な様子で「いいから、上にお上がんなさい」と女子マネジャーを手招きしたことは鮮明に覚えている。本当に太陽のような人だった。

 長嶋さんが亡くなった翌日の新聞に載った長嶋語録、長嶋伝説をじっくり読んだ。長嶋さんを担当した先輩たちを、うらやましいと思った。
(記者コラム・川島 毅洋)

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