投球直後の阪神・佐藤輝の「驚弾」に精神的な成長感じた 関本賢太郎氏

[ 2025年6月5日 05:15 ]

交流戦   阪神4-5日本ハム ( 2025年6月4日    エスコンF )

<日・神(2)>8回、佐藤輝は2ランを放つ(投手・河野)(撮影・椎名 航)
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 【関本賢太郎 視点】「エグい」としか言いようのない佐藤輝の本塁打をエスコンフィールドで見届けた。4回の1本目は左腕・加藤貴のスライダー。そして8回はやはり左腕・河野の146キロ直球をバックスクリーン左に運んだ。「届くのかな」と思った弾道でもスタンドイン。言葉を失う当たりだった。

 カウント2―2からの6球目を右翼に運んだ14号の打席では、4球目にアクシデントがあった。スイングに入ると、本人の予測以上にシュート回転し、左手に投球を受けた。直接当たったのか、バットに当たってからなのかは別にしても、スイングに行った分、衝撃は強かったはず。打者としては非常に嫌な残像が残る1球だった。

 それでも佐藤輝はアイシングで応急処置を受けると、痛みと残像の恐怖心と闘い、しっかりと踏み込んで、スライダーを右手一本で右翼スタンドまで打ち返した。振りすぎずにミートをしっかりする今年のスイングに加え、精神的な成長も感じさせた。普通なら踏み込めない打席だった。

 8回の本塁打も外角低めいっぱいの厳しい球を中堅方向に打ち返した。泳いでいるようにも見えるが、相手に泳がされているのではなく、自分のポイントの出し入れで本塁打にした。持ち前のパワーと技、気持ちと心技体が備わった2発だと感じた。

 今後対戦するパ球団にも脅威を与えたはず。より厳しい内角攻めも予想されるが、我慢を続ける気持ちも今はあるはず。1勝1敗のセ・パ首位対決。佐藤輝の打撃を勝利につなげるためにも先制して主導権を握りたい。(本紙評論家)

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