矢野燿大氏 島田の走塁はチームとして検証必要 「どう対処することで勝利に近づくのか」考えよ

[ 2025年4月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―3中日 ( 2025年4月12日    甲子園 )

<神・中>9回、走塁死した島田(撮影・中辻 颯太)
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 【矢野燿大 視点】島田の判断を「ミスだ」と一刀両断には責められない。2点差で迎えた9回1死二、三塁で木浪の三遊間への打球に対し、二塁帰塁が遅れ、一瞬の差でアウトになった。結果論で言えば、素早く戻っていたら、一塁も含めてオールセーフ。代打・小幡の右前打で局面が変わった可能性はあった。

 二塁走者の島田にはあの場面、多くのシーンが見えていた。三塁走者の大山が木浪の打球で本塁にスタートを切った。「自分も次の塁に」の思いが出てきたことに加え、打球を処理した村松が一塁に投げれば、三塁を取れるのではという気持ちも生まれたことが帰塁を一瞬妨げた。この時点で二塁送球を選択した村松に軍配が上がった。

 判断も送球も村松が一枚上だった。阪神にとっての最善手は三塁を欲張らずに二塁へ戻ることだが、島田にとっては難しい判断だったと思う。だが、高いレベルで争うプロの世界。「あれは仕方ない」では、この痛いアウトと敗戦を次につなげることはできない。進歩を目指すためにも、島田に限らず、あの状況、あの打球でチームとしてどう対処することが勝利に近づくのか。しっかりと整理、検証することが必要だ。教訓を明日への財産にしてほしい。

 一方で、西勇が5回を投げきることができなかった試合でも、最後までもつれる展開に持ち込めたことは評価できる。6回から回またぎで2回を無失点に抑えた伊原の投球が流れを変えた。直球を軸にスライダー、フォークなど変化球も腕がしっかり振れている。7回2死一、二塁での代打・中田への強気な攻めも見事だった。粘って、逆転へと持ちこむための重要なピースに伊原がなる可能性を、藤川監督も感じているのではないだろうか。 (スポニチ本紙評論家)

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