阪神 魔の6回だ大量5失点で逆転負け 2リーグ制以降初の本拠開幕5試合で未勝利も藤川監督「まだ4月」

[ 2025年4月10日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―5ヤクルト ( 2025年4月9日    甲子園 )

<神・ヤ>6回、赤羽のゴロをさばいた大山は本塁へ悪送球した(撮影・大森 寛明)
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 阪神は9日のヤクルト戦に3―5で逆転負けした。6回のピンチで救援した新人の工藤泰成投手(23)が2暴投と2四球で初黒星。過去10試合で1失策の守備も乱れ、大量5点を失う魔の6回となった。佐藤輝明内野手(26)が体調不良のため2試合連続で先発を外れた打線も低調。2連敗を喫し、開幕から続く主催試合の未勝利が2リーグ制以降で最長の「5試合」に伸びた。勝率5割に戻り、首位から3位に後退した。

 公式戦初の甲子園のマウンドはあまりにも苦い味になった。剛速球ルーキーの工藤が精彩を欠いた。ビーズリーが残した3点リードの6回無死二、三塁で登板。最初のサンタナの5球目に暴投で1点を献上し、山田の4球目にも暴投し、2点目を献上した。1死しか奪えず、2四球、2暴投で1点差に詰め寄られて降板した。

 「1人もランナーを還さない気でいったんですけど。ああいう形で点を取られてしまって、スリーアウトを取れなかったのが本当に、情けないと思います」

 チームの歯車が狂ったのか、ほころびはさらに続いた。同点とされ、なお1死二、三塁で、赤羽の一ゴロを大山が本塁へ悪送球。試合前までセ最少の1失策しかしていなかった堅守が乱れてこの回5失点。逆転を許し、魔の6回になった。

 藤川監督は5回まで無失点だったビーズリーの変調を悔やんだ。あと1イニングを抑えれば、逃げ切り継投に入れていた。
 「ビーズリーがいきなり変わるので。毎回毎回、5イニングで降ろすことはできない。春先からね。こっちもある程度のところはいかせているんだけど。あそこをしのがなければ、先発投手としての役割ですから」

 プロ初の負け投手になった工藤を責めなかった。4月6日の巨人戦はピンチで甲斐から空振り三振を奪い、勝利に貢献したばかり。酸いも甘いも全てが、育成出身右腕の糧になるとして「成功体験も必要になる。(ブルペン陣を)つくっていくという意味ではいかないといけないところだから」と前を向いた。

 体調不良の佐藤輝を2試合連続で欠いた打線は、この日も低調。3戦ノーアーチ、4試合連続で適時打なしと苦況が続く。これで、京セラドーム大阪を含めた主催試合は開幕から5試合未勝利。超満員の虎党の声援を背に、2年連続で6割以上の勝率を誇ったホームで、不思議と勝ちに見放されている。

 工藤は降板後、口を真一文字にして、ダッグアウトの中央で1人で戦況を見続けた。悔しさを全て受け入れるかのようだった。指揮官は「まだ4月。そういうことを経験しながら強くなっていくのが選手。どんな選手も失敗を重ねながら強くなっていくので」とかばった。やり返すチャンスはまだまだある。
(倉世古 洋平)

 ○…阪神は3点リードの6回に今季最多のイニング5失点で逆転負け。今季6回は合計11失点でイニング別で最多失点になった。

 ○…シーズン最初の甲子園のカードを1、2戦連敗で、昨季の広島戦○●●に続いて2年連続の負け越し。チームは今季主催試合を4月1~3日のDeNA戦(京セラドーム)●△●と合わせて、開幕から4敗1分けの5試合未勝利。2リーグ制以降、阪神が主催試合で開幕4連敗は91、95、99年に並ぶ4度目。5試合未勝利は最長になった。

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