沖縄電力・安里海 今季から加入した最速151キロ左腕は「沖縄で恩返しして、沖縄の野球を発展させたい」

[ 2025年3月25日 18:27 ]

今季から沖縄電力でプレーする安里海
Photo By 提供写真

 故郷のため、地元で応援してくれる人たちのため、懸命に腕を振る。今季から沖縄電力に加入した安里海投手(25)は、従来とは異なる思いを胸に野球と向き合っている。

 「去年1年は独立リーグで勝負をかけましたが、最後は沖縄で恩返しという形で野球をやりたい、と。とにかく沖縄の野球を発展させるために、まだ成し遂げていない、都市対抗初勝利に少しでも貢献したいと思います」

 スリークオーターから、最速151キロを投じるサウスポー。中学3年までの15年間を沖縄県沖縄市で過ごし、高校は名門・東海大相模(神奈川)に進んだ。2年秋には背番号1を獲得。その後も東海大、日立製作所と歩み、昨年はプロ入りをかけて独立・BCリーグの神奈川でプレーした。最多勝と最多奪三振の2冠に輝いたが、ドラフト指名がなかったことで沖縄へ戻ることを決意。安里は率直な思いを明かす。

 「自分が何か恩返しできることがあるとすれば、最初に出てくるのは野球。体もいつまで動くのか分からない。(野球人生の)最後は両親であったり、小中の監督、コーチであったり、自分の原点をつくってくださった方々の前で野球をやりたい、と」

 1月からチームに合流。一番の持ち味である直球を磨くべく、ブルペンでの投球練習から試合を想定する。カウントや場面を細かく設定。より精度の高いボールを投じることに重きを置いてきた。実戦ではここまで3試合に投げ、5イニングで無安打無失点、9奪三振と好調。まずは4月2日から始まるJABA静岡大会に照準を定める。

 「対、企業チームとなった時に、今の自分の力をどれだけ出せるか。去年が良かったからと言って、今年も成績を残せるとは限らない。おごることなく、初心に戻って、日々を過ごせています」

 東海大相模では2学年上に、ナショナルズの小笠原慎之介が在籍していた。「あの衝撃があるので、自分はまだまだだ、という気持ちでやっています」。2年連続の都市対抗本戦出場、その先にある初勝利を狙うチームにとって、実績十分の安里の加入は大きいが、当の本人は足元を見つめることを忘れない。その根底には、地元へ恩返ししたいという思いがある。「一度は沖縄から出た身なんですけど、本当に沖縄が大好きなんです」。晴れ渡る空のもと、安里は屈託のない笑みを浮かべた。 

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