【センバツ】智弁和歌山「セルフジャッジ攻撃」を展開 春6年ぶり初戦突破

[ 2025年3月22日 06:00 ]

第97回選抜高校野球大会第4日 1回戦   智辯和歌山6―0千葉黎明 ( 2025年3月21日    甲子園 )

<千葉黎明・智弁和歌山>6回、智弁和歌山・黒川は適時打を放つ(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 「強打の智弁和歌山」の復活が、選抜大会としては19年以来6年ぶりの初戦突破につながった。初回の4安打3得点で主導権を握るなど12安打6得点と手を止めず、11年鹿児島実(鹿児島)以来14年ぶりの出場選手全員安打を達成。甲子園出場3大会連続で初戦敗退に終わっていただけに、中谷仁監督は「(昨夏も)涙で終わった。そういう思いが選手にあったのではないか」と感慨に浸った。

 エナジックスポーツが快勝した直後の試合だった。新鋭校のノーサイン野球にも負けず、同校も「セルフジャッジ攻撃」を展開。3―0の6回1死二塁、二走の大谷魁亜が「投げる首振りの回数が分かった」と自己判断で三盗を狙う。その姿を見た9番の黒川梨大郎は「ノーサインの盗塁だったけど、自分も絶対に打てると思った」と真ん中付近のスライダーを逃さなかった。一、二塁間を破った打球は、右翼手がチャージをかけるも、二走がスタートを切っていたことで適時打に変わった。

 強打復活の裏には肉体強化があった。昨秋の近畿大会決勝で東洋大姫路に1―5と完敗し、相手との体格差を痛感した。「土台から日本一になろう」と話し合い、冬場は体重や筋肉量の増加に重きを置いた。4番の福元聖矢は昨秋から8キロ増やし、「開会式でも自分たちが一番大きかった」と自信を持って臨んだ。

 25日の2回戦はエナジックスポーツと戦う。中谷監督は「走者三塁でのエンドランとか本当にノーサインなんですか?」と警戒した。難敵の挑戦を受けて立つ智弁和歌山も、選手が自己判断で動き回る姿勢は変わらない。 (河合 洋介)

 ○…エース右腕の渡辺颯人が被安打4本に抑え、公式戦初完封を飾った。「完封は意識していなかった。行けるところまでは真っすぐで行こうと。(2回戦へ向けては)自分たちのやるべきことを変わらずやれればいい」。2回2死一、三塁では、カウント1―2からの4球目に自己最速を1キロ更新する145キロで空振り三振。3回以降は制球重視でアウトを重ねた。100球未満での完封をメジャーでは「マダックス」と呼ぶ。渡辺はわずか90球で「マダックス」を達成し、選抜で90球以下は18年の静岡・春翔一朗(84球)以来7年ぶりだった。

 ○…智弁和歌山の出場選手全員安打は11年鹿児島実(鹿児島)が城南(徳島)との2回戦で達成して以来14年ぶりで、先発全員安打は22年大阪桐蔭(大阪)が近江(滋賀)との決勝で達成して以来3年ぶり。先発全員安打と「マダックス」の同時達成は、07年関西(岡山)が創造学園大付(長野)との2回戦で達成して以来18年ぶり。

 ○…和歌山勢は千葉勢に春3度目の対戦(19年市和歌山3―4習志野、24年耐久1―7中央学院)で初勝利。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

野球の2025年3月22日のニュース