朗希 夢と課題詰まったデビュー戦 160キロ連発で誠也三振も、低い盗塁阻止率「なくせるように」

[ 2025年3月20日 05:29 ]

ナ・リーグ   ドジャース6-3カブス ( 2025年3月19日    東京D )

<カブス・ドジャース>3回、鈴木(右)の打席を前に、佐々木(左から3人目)の元へ集まるドジャースナイン(撮影・木村 揚輔)
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 手応えと、反省と。両方の中でドジャース・佐々木は、失いかけていた感覚を取り戻した喜びが勝った。母国での開幕2戦目で迎えたメジャーデビューは3回1安打1失点。一番の収穫は出力が戻った直球にあった。

 「キャンプからやってきた中で、一番真っすぐが良かった。制球は修正しないといけないが、それ以上に初回しっかり投げられたこと。あの感覚はしばらくなかった。そこが戻ってきたことが一番良かったなと思います」

 左袖には「メジャーデビュー」のワッペンをつけ、ビジター扱いながらロッテ時代の登場曲、あいみょんの「今夜このまま」でマウンドへ。初回先頭のハップへの初球。ボール球でも99・5マイル(約160・1キロ)で今年初めて160キロを超えた。3球連続160キロ超えの100マイル(約160・9キロ)で左飛。続く鈴木の初球には最速100・5マイル(約161・7キロ)、球場表示では163キロを計測した。最後は内角高め99・3マイル(約159・8キロ)で空振り三振。メジャー初奪三振を日本人対決で決め、わずか11球で3者凡退に斬った。

 一転、2回以降は制球に課題を残した。2回に2四球。3回は三塁内野安打でメジャー初被安打を許した後、3者連続四球を与えた。プロ初の押し出し四球でメジャー初失点。なお1死満塁から4番ブッシュ、5番ショーの中軸を連続三振に退けて最少失点でしのぎ、56球で降板した。

 「世界一の投手になるために」。昨オフにロッテからポスティングシステムでメジャー挑戦。25歳未満の海外選手はマイナー契約しか結べず、契約金650万ドル(約9億7500万円)での移籍となった。それでも一年でも早く米国でプレーし、最先端の育成システムの下で成長するために決断。キャンプを順調にこなして、開幕直前にメジャー契約となり夢の舞台に立った。

 人生の節目も迎えた。キャンプ中に一般女性との結婚を発表。新たなスタートを、日本での開幕シリーズという特別なマウンドで迎えた。「日本のファンの皆さんがつくってくれた独特な素晴らしい雰囲気の中で投げられて良かったです」。温かく迎えてくれたファンにも感謝した。

 本当の勝負はこれから。「自分のストレートやフォークがどう通用していくか。課題も出てくる。終盤にはなくせるように早めに出てきてくれたら」と“米国デビュー”へ視線を向けた。 (後藤 茂樹)

≪初の3者連続四球≫
 佐々木が3回にプロ入り後初となる3者連続四球。1試合5与四球は、ロッテ時代の昨年5月10日と8月22日の日本ハム戦に並ぶ自己ワーストタイとなった。3回には押し出し四球を献上。23年9月17日の西武戦で押し出し死球はあるが、四球による押し出しは初めてだ。また2、3回にそれぞれ二盗を決められた。日本では52度盗塁を企図され、アウトはわずか5度。盗塁阻止率は・096となっており、課題が浮き彫りとなった。

≪救援陣しのいだ≫
 佐々木降板後の4回からは5投手でつないだ。2番手ガルシア、3番手ドライヤーがそれぞれ1点を失ったが、6回に救援した1メートル88、100キロの巨漢ナックが6回2死一塁で鈴木を三ゴロに抑えるなど、2イニングを1安打無失点で今季初勝利。3点差の9回はベシアが2死一、二塁のピンチを背負ったが、ショーを遊ゴロに仕留めて、逃げ切った。

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