阪神・佐藤輝 脱力から一点集中でサイ・ヤング賞左腕から豪快弾 「感覚を引き出しの一つにできれば」

[ 2025年3月17日 05:15 ]

プレシーズンゲーム   阪神3―0ドジャース ( 2025年3月16日    東京D )

ドジャース戦で佐藤輝は先制3ランを放つ(投手・スネル)(撮影・須田 麻祐子)
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 0―0の4回、近本の四球と中野の安打で築いた無死一、三塁の好機でも、阪神・佐藤輝は冷静だった。チラリと内野の陣形に目をやり、覚悟を決めた。

 「(ド軍の)内野も(1点OKで後ろに)下がっていたので、前に飛ばせばいい、という気持ちでいった」

 フルスイングは必要なかった。念頭に置いたのはコンパクトな一振り。150キロ超の直球を武器にするスネルが相手なら、芯でさえ捉えれば反発力は自然発生すると踏んだ。狙いは的中。確信の弾丸は、右翼席へ消えた。

 「少し詰まっていたが、いい結果になって良かった。(打球の)角度が良かった」

 カウント2―2から、やや外寄りの高め、152キロのラストボールを鮮やかに攻略。昨季、球速150キロ以上に対しては打率・188(64打数12安打、1本塁打=球速判明分)と低迷。積年の課題と言える「剛速球」への対応の進化を、サイ・ヤング賞に2度輝いた大リーグ屈指のサウスポー破壊で証明した。

 「やっぱり(直球が)強いしね。投げてから(ミートまで)時間がないな、と思いましたけど、何とか食らいついていきました」

 アーチを放ったスイングスピードは約123キロ。前日15日のカブス戦では両軍最速の約141キロをマークしていたが、約20キロも遅い振りで飛距離約113メートルの豪快弾だ。無駄を省き、脱力し、一点集中でガツン。「(球が)速い投手にも対応できるというのは、きょうは良かった。またその感覚を、また生かせれば」と笑った。

 「(本塁打は)凄く自信になるし、その感覚を、引き出しの一つにできれば、と思う」

 昨オフ、将来的なメジャー移籍の願望を明かした男の放物線。ドジャースのロバーツ監督からも「素晴らしい打者。凄くいいスイングで、力負けしない」と絶賛された。「TERUAKI SATO」の黄金の名刺は、青き世界一軍団のスーツケースへと確かに詰め込まれた。(八木 勇磨)

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