阪神・前川 「岡田×福留」金言効果で長打“量産態勢” 昨季パ・セーブ王撃ちチーム1号

[ 2025年2月23日 05:15 ]

オープン戦   阪神7―7楽天 ( 2025年2月22日    金武 )

<楽・神>3回、前川は3ランを放つ(投手・則本)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 プロ野球のオープン戦が22日に沖縄、宮崎両県内で開幕した。藤川球児監督(44)率いる阪神は楽天戦(金武)に臨み、7―7で引き分けた。新監督の初星はお預けも、前川右京外野手(21)は1点優勢の3回2死一、二塁でチーム1号の特大3ラン。昨季のパ・リーグセーブ王・則本の内角高め直球を砕き、高卒4年目でオープン戦初アーチを放った。左翼の定位置奪取へ燃える若虎が、飛躍の25年シーズンへ最高のスタートを切った。

 前川がかけた鮮やかな虹が、藤川阪神の船出を彩った。新生猛虎のオープン戦初戦。見せ場は3回2死一、二塁からの第2打席。カウント1―2からの5球目だった。過去2年で計3打数無安打だった昨季のセーブ王・則本が投じた内角直球をジャストミート。右翼への痛烈な一撃はオープン戦チーム1号の3ランとなった。

 「2死(一、三塁)から(前打者の)大山さんが(先制の)タイムリーを打って、その後は非常に大事だった。2ストライクと追い込まれて、バットを短く持って、とにかくコンタクトしようという気持ち。インコースをクルッと回れた」

 昨季も岡田前監督の下、オープン戦で積極起用された。だが、前川の頭にあったのは結果を残すことだけ。1軍生き残りへ、外野の間を抜く鋭い打球を念頭に置き、最終的には12球団トップの6二塁打。開幕左翼へとつなげた。あれから1年。濃厚な1軍経験を経て迎えた今春は違う。チャレンジする勇気を持てるようになった。

 「いろんな方に教わった話をミックスしながら、自分の軸はぶらさずに。いい方向にいけていると思う」

 キャンプインからフリー打撃で快打を連発していた。第3クール中の13日には岡田彰布オーナー付顧問から「バットを体の近くで構えろ」と指導を受けた。球団OBの福留孝介氏からも、低めの変化球への対応力を高めるべく、直立した状態で構える打撃フォームを学習。「岡田×福留」の金言で長打力にも磨きがかかり、今春の対外試合3戦2発の“量産態勢”。通算117勝&32セーブを誇る実績ある右腕から放ったこの日の一発にも成長の跡が見える。ただ、21歳が目指すべき場所は、まだ先にある。

 「1打席目(平凡な遊飛)は全然ダメ。そういう打席をなくして、アウトでもいいから、3打席目みたいな打席(右中間深くの中飛)を増やしていく」

 全ての凡打にも意味を見いだす。若くして漂う、主力の貫禄。左翼を争う新外国人のヘルナンデスは2打数無安打。そのライバルの前で7回にも左前打を放つなど今春の実戦は打率・385。3月28日、広島の地で開幕の舞台に立つべく、背番号58がスタートダッシュを決めた。(八木 勇磨)

続きを表示

「阪神」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2025年2月23日のニュース