辻発彦氏 楽天ドラ1・宗山を直撃取材!「注目ありがたい 見合うような実力を」

[ 2025年2月20日 05:31 ]

グラブを手に笑顔を見せる辻氏(左)と宗山(撮影・木村 揚輔)
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 5球団競合の末、楽天にドラフト1位で入団した「20年に一人の遊撃手」と称される宗山塁内野手(21=明大)が、辻発彦氏(66=スポニチ本紙評論家)の直撃取材に答えた。キャッチボールから和やかにスタートした2人。辻氏は二塁手としてゴールデングラブ賞を8度獲得した視点からゴールデンルーキーの守備について切り込み、将来像についても語り合った。(取材・構成 浅古 正則、花里 雄太)

 (キャッチボールをしながら)

 辻 いい球放るねえ。グラブはこのタイプ?源田が使ってたから?

 宗山 そうですね。去年の3月に代表で1回はめさせてもらってから、ちょっと使ってみようかなと。

 辻 グラブは4個あるのか。小指に2本入れるタイプと通常のグラブを併用する人はなかなかいないけど、シーズンはどうするの?

 宗山 いろいろ試したのですが、捕りやすいので小指2本でいくと思います。

 辻 守備の時は、いつも手袋してるの?

 宗山 最近始めました。気温が上がってくると手汗をかいてしまって…。グラブの柔らかさが変わると感覚も変わってくるので。それを防ぐためです。

 辻 いろいろ考えているね。キャンプ3週間やってきて、ここまではどう?

 宗山 チームに慣れること、練習の環境、流れをつかむところからスタートして、だんだん慣れてきました。

 辻 俺らの頃はそういう時代じゃなかったけど、今はみんなフレンドリーでしょ?

 宗山 先輩方も優しくて、見て聞いて学びながらいろいろな引き出しを増やせたらと思っています。練習をご覧になっていかがですか?

 辻 ここに来るまで映像で見ていて“うまいなー。絶対に試合で使うべきだな”って思っていたよ。

 宗山 ありがとうございます。

 辻 ただ実際に見て、村林に比べてグラブの出し方がちょっと早くて足がもう一つ踏み込めていない気がしたかな。このタイミングが凄く難しい。浅村とか見ていて、いいと思わない?適当にやっているように見えて、凄くハンドリングがうまいのよ。

 宗山 浅村さんも村林さんもスムーズで無駄な力の入らない守備だなと思っています。

 辻 源田もめちゃくちゃ強肩ではないけど、柔らかさと下半身の使い方がうまくて、力を入れなくても投げられる。それができるようになるとスローイングに安定感が出てくると思うよ。

 宗山 源田さんの1年目はどうでしたか?

 辻 見た感じですぐに試合で使うと決めたよ。ちょっとここ違うよって言ったのはゲッツーの時だけ。二遊間のタイミングが合うようにその練習はよくしたけど、他は問題なかった。スローイングもとにかく安定していた。キャンプではコーチから練習を止められたこともあったそうじゃない。練習熱心だね。

 宗山 現状これでいいかなと思うことはないですし、これからもないと思っています。最初から飛ばしすぎだと言われましたけど、一日でも早くもっと高いレベルにいきたいです。

 辻 それにしても注目されて大変だろう。

 宗山 ありがたいですけど、結果を出して評価してもらいたいという思いがあります。それに見合うような実力をつけていかないといけない。

 辻 何年も続けて全試合に出られるような選手になってもらいたいよね。どういう選手になりたい?ホームランも多く打ちたい?

 宗山 大学の時を参考にするのは違うかもしれないですけど、スイングをもっと良くした上で、自分のスイングができればホームランも出ると思っています。

 辻 うまくいい角度で打球が上がっていって、ホームランになればってところだよね。

 宗山 ショートでやる以上は守れて当然。そこから打てるかどうかだと思います。打てるショートとしてやっていくことを目指して練習しています。

 辻 楽しみだけど、大変だなあ。まだ(今月27日で)22歳でしょ。俺、66歳だからね。3分の1だ。41歳まで現役だったけど、もうおなかいっぱいだったし、野球をやりたいと思わないな(笑い)。

 宗山 僕は45歳までやりたいと思っています。

 辻 いい顔しているね。でも守備を見ていると、まだ村林には勝てない。向こうの方が余裕を感じる。それは経験だから。ショートは要だから、遠慮せずに練習でもガンガン声出していいと思うよ。活気のある内野でやった方が集中できるから。応援しているよ。

 宗山 頑張ります。ありがとうございました。

 ◇宗山 塁(むねやま・るい)2003年(平15)2月27日生まれ、広島県三次市出身の21歳。広陵(広島)では1年夏からベンチ入りし、同年夏、2年春に2季連続甲子園出場。明大では東京六大学リーグ通算118安打、10本塁打をマークし、史上12人目の100安打&2桁本塁打を達成。2、3年時に大学日本代表入りした。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

 【取材後記】宗山の守備を初めて見てグラブの出し方が若干早かったり、スローイングももう少し間が欲しいと感じた。いくつか気になる点があったが、これは欠点ではない。まだ発展途上、学ぶことがたくさんあるということだ。練習中、三木監督と話をした。「もっと完成されていると思ったんですけど、まだまだ。でもそれが物凄い伸びしろだと思っているんです」と期待していた。

 正直なところ現時点では村林を超えているとは言い難い。性格は真面目で練習大好きな選手と聞いている。理にかなった練習、目的意識を持って練習に取り組めばプロのレギュラーの道は近くなる。打撃フォームに変な癖もなくいいものを持っている。これからプロの厳しい球にさらされることになるがそれも勉強。もうすぐ22歳になるルーキーの成長を見守っていきたい。

 ≪打球の質向上へ精力的トス打撃≫この日の宗山は第4クール最終日で、通常練習をこなした。ここまで対外試合4試合で8打数4安打、打率.500、2打点と結果を出しているが、個別練習ではトスバッティングを繰り返し「日々、打球の質を良くしていけるように考えています」と話した。あす21日からの最終クールでは3試合の対外試合を予定。目標の開幕スタメンへ、さらなるアピールを続ける。

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