長嶋茂雄氏89歳誕生日 3・15巨人VS大谷率いるドジャースのプレシーズンゲーム生観戦楽しみ

[ 2025年2月20日 05:31 ]

長嶋茂雄終身名誉監督
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 「ミスタープロ野球」長嶋茂雄氏が20日、89歳の誕生日を迎えた。米寿を超え「やきゅう=89」イヤーを迎えても野球への情熱は変わらない。25年は巨人終身名誉監督としてチームの日本一奪回、そして3月のイベントに心躍らせている。大谷翔平投手(30)ら世界一軍団ドジャースが開幕シリーズで来日。15日の巨人とのプレシーズンゲーム(東京ドーム)は生観戦を予定している。

 長嶋氏は現在も都内の病院に入院中ながら、歩行などリハビリでの安全を配慮するためで、体調に問題はないという。昨年11月30日には「ファンフェスタ2024」(東京ドーム)の球団創設90周年セレモニーに、ソフトバンク・王貞治球団会長らと集結。「歴史を築き上げてこられた方々との再会に胸が弾みました」と笑顔を見せていた。同12月24日は元オーナー・渡辺恒雄氏の家族葬に参列。今月25日も同氏の「お別れの会」に参列する。

 来月にはドジャースが来日。カブスとのメジャー開幕戦に先立ち、15日には巨人とプレシーズンゲームで対決する。常々、大谷らの活躍はテレビでチェックしているが、因縁浅からぬチームを東京ドームで生観戦できることが楽しみだと、周囲に漏らしている。

 現役4年目の1961年、巨人は当時のド軍キャンプ地、フロリダ州ベロビーチで春季キャンプを行った。躍動感あふれる長嶋氏のプレーを当時の首脳陣が高く評価し、数年後にウォルター・オマリー・オーナーから入団を勧誘されたことがあった。本場の野球に憧れていた長嶋氏は正力松太郎オーナーに申し入れたが、実ることはなかった。「時代が早すぎたのかな。今みたいにメジャー、メジャーと言われていなかった。行けたらどうなったか」と述懐したこともあった。開幕シリーズで投げる山本、佐々木の登板はないが、巨人との対戦で今のド軍を確かめたい気持ちは強い。

 恒例だった誕生日月の宮崎キャンプ訪問。「勝つ!勝つ!勝つ!」と連呼し、チームを鼓舞していた行事は、19年以降控えている。ただ、昨年は月に1度は東京ドームに足を運んだ。00年秋に監督として最後の逆指名選手として獲得した阿部監督の采配を、誰よりも気にかけていた。

 13年に国民栄誉賞に輝き、21年には野球界初の文化勲章を授与された。04年に脳梗塞で倒れた後も、病に立ち向かい、リハビリを続けてきた。野球を愛し、繁栄を願う思いが強くあるからこそだ。89歳という野球人としての節目を迎えても、その姿勢だけは永遠に変わらない。(伊藤 幸男)

 《メディアの“可能性”信じいつでも対応》プロ野球80周年を迎えた14年4月、本紙は長嶋氏の独占インタビューを2週にわたって掲載した。都内のホテルで行った取材は、当初の予定より時間オーバー。野球界の未来を熱く語ってくれた。
 最後に「勝つ 長嶋茂雄」のサイン色紙を丁寧にしたためると「80年の次は90年、100年ですから」と長嶋氏がおもむろに切り出した。すかさず、我々が「では20年後も」とお願いすると「分かった」と優しい笑みを浮かべた。

 メディアを通じての発言がファンに届くからと力説し、どんな状況でもできる限り応じてきたのが信条。その上で飾らない一面が垣間見えた。

 《合同キャンプで学び》巨人とドジャースといえば、V9時代の川上哲治監督が導入した「ドジャースの戦法」が有名だ。監督1年目にフロリダ州ベロビーチで合同キャンプを実施。内野のバントシフトなど細かな動きをチームに取り入れ、黄金時代を築いた。93年にはトミー・ラソーダ監督が指揮を執るチームと、ダイエー、巨人の連合チームが福岡ドームで2試合対戦。松井秀喜も出場し、ハーシュハイザーとも対戦した。

 《長嶋氏と誕生日》☆96年=60歳 第2次監督時代に還暦を迎え、赤いちゃんちゃんこに袖を通し「初めて還暦を迎えたわけで、本人も興奮しております」とコメント。さらに「120年後にまた還暦を迎えられる」との迷言を残した。

 ☆02年=66歳 午前中「宮崎市名誉市民推戴式」に出席後、懇談会は中座してキャンプ地に移動。原監督が義父の急逝のため不在で、松井の特打を見守るなど“臨時監督”を務めた。

 ☆09年=73歳 翌21日にWBCに臨む日本代表チームを激励。練習前に外野に集まった選手たちへ「世界で大暴れしろ!」と激励。

 ☆10年=74歳 翌21日に巨人の練習試合を視察し、ソフトバンク・王貞治球団会長と再会。ONがグラウンドで一緒になったのは08年2月24日以来、728日ぶりの出来事となり約10分間、旧交を深めた。

 ▽ミスターと大谷 日本ハム時代から大谷の話題には目の色が変わった。16年7月3日のソフトバンク戦に「1番・投手」で出場し初回表に初球を右中間席へ運ぶと、投げても8回無失点の好投。「本当?先頭打者でホームランとは!長いプロ野球の歴史の中でもいないでしょ」と大興奮だった。エンゼルスに入団すると毎朝のようにテレビ観戦。18年3月29日のメジャーデビュー戦での初安打を「見たよ、見た」と喜色満面で明かした。ド軍移籍後も活躍を見届けることが活力となっている。

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