岡田監督「投げれば勝つ」 虎の救世主・高橋遥人が13日広島戦先発 今季計11回0/3を1失点で2連勝

[ 2024年9月10日 05:15 ]

ノックを受ける阪神・高橋(手前)(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 逆転連覇をたぐり寄せるキーマンと言っていい。阪神・高橋は甲子園球場での投手練習に参加し、13日の広島戦で迎える今季3度目の“コイ斬り”へ静かに意気込んだ。

 「先頭バッターを出さないっていうのは、やっぱり大事だと思う。(先頭を)しっかり取るという気持ち。攻め方はいろいろあると思うんで、投げながら感じていけたら」

 昨年6月の左肩と左手首の手術など、3年連続手術から復帰してまだ1カ月足らずでも、広島との相性は抜群だ。8月11日の復帰戦では5回零封の快投で1025日ぶりの白星を飾り、同23日の敵地での再戦でも6回0/31失点で2連勝。計11回0/31失点で一躍“コイキラー”として存在感を示した。

 「3回目になってきたら、向こうもそれなりに僕のことも分かってくると思うんで、対策してくるのかなと」

 早くも3度目の対決とあって相手の研究と対策に警戒を強めつつ、不安はない。「自分のボールを投げなきゃ始まらない。自分のボールを投げられるのが大前提」とうなずいた。

 登板翌日に登録を外れた過去2度と違い、前回3日の中日戦での3勝目から今回は中9日へ少しだけ間隔を詰めた。それによって次回は中9日で23日の巨人戦(甲子園)に回ることもできる。きょう10日からは巨人と広島が直接対決3連戦。今後の順位変動によっては23日ではなく、27日の広島戦(マツダ)に向かう選択肢もある。いずれにしても大一番を任される。

 「僕は最初から投げて、この順位をつくり上げたわけではないので。皆さんの頑張りだと思う。僕はまだ3試合なんで、一試合一試合。気負わず一つ一つって感じです」

 柔和な語り口とは対照的に3度の登板を終えて被打率・169の圧倒感。岡田監督が「投げれば勝ってくれる」と評する左腕が、猛虎の切り札であることは間違いない。(遠藤 礼)

 ≪高橋遥人と二枚看板≫
 阪神・才木は14日の広島2戦目を任された。今季の対戦は7回1安打無失点で勝敗が付かなかった7月2日(マツダスタジアム)の一度だけ。岡田監督は過去に「才木なんかあんまり広島に投げてないからな」と対戦回数の少なさをメリットに挙げていて、勝負どころで高橋との左右二枚看板を投入する。12勝目を挙げた7日ヤクルト戦から登板2日後の休養は通常通り。コイ叩きを果たせば同一シーズンでのセ5球団制覇で、タイトル争いにも弾みがつきそうだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

野球の2024年9月10日のニュース