【甲子園】智弁学園・小坂監督 センバツ王者撃破に「一人一人が自分の役割をやってくれている結果」

[ 2024年8月14日 11:13 ]

第106回全国高校野球選手権大会第8日・2回戦   智弁学園 2―1 健大高崎 ( 2024年8月14日    甲子園 )

<健大高崎・智弁学園>智弁学園・小坂監督(撮影・大城 有生希)
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 智弁学園(奈良)が2―1で春夏連覇に挑んだ健大高崎(群馬)に競り勝ち、2年連続の3回戦進出を果たした。

 2年連続22回目の出場の智弁学園は、1点を追う2回2死一、三塁から田近楓雅(3年)の中前適時打で同点。9回2死一、二塁からは、佐坂悠登(3年)が健大高崎の最速154キロ右腕・石垣元気(2年)から中前適時打して勝ち越した。

 投げては、エース左腕・田近が切れのいい直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜて強力打線相手に1失点完投した。

 小坂将商監督は「選手たちが、自分が思っている通りに動いてくれ、また、準備してしっかりやってくれている結果が勝ちにつながったと思う」と振り返った。9回の勝ち越しについては「いい場面で佐坂に回りましたから、佐坂でダメだったらと割り切っていたが、初球をよく打ってくれた。基本的に、抜いてくる変化球は積極的に振っていけという指示は出していました」と明かし、「一人一人が自分の役割をやってくれている結果、いいチームになってきたと思う」とナインを評価した。

 1―1が続いた展開に「自分のイメージしていた通りになってくれたので、後半勝負だと思ったので、しっかり勝ち越せてかなと思います」と言い、田近の投球については「智弁学園のエースらしい投手になってきた。成長させてもらっています。次の試合もしっかり準備していかせたい。きょうは無駄な球がなかった。7回終わって80球くらいだったので本当にいいペースだった。(継投は)打順の巡り合わせもありますので、そこはイメージしてやったんですけど、ちょうどバントのケースで回ったので、田近で最後までいきました」と話した。

 7日の1回戦、岐阜城北(岐阜)戦は、延長11回タイブレークの末、9―6で勝利。2試合連続で接戦を制し「あきらめず粘り強く戦うのが今年のチーム。一戦一戦戦っていきたい」とし、「束になって向かっていくのが今年のチーム。次の試合も3つ目の相手だと思ってしっかりやりたい」と表情を引き締めていた。

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