【甲子園】大会第2号本塁打の青森山田・佐藤洸「今までにない感覚」 青森大会決勝から殊勲の2試合連続弾

[ 2024年8月13日 10:56 ]

第106回全国高校野球選手権大会第7日・2回戦   青森山田9―1長野日大 ( 2024年8月13日    甲子園 )

<長野日大・青森山田>4回、青森山田・佐藤洸は左越え本塁打を放つ(撮影・岸 良祐)
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 青森山田(青森)の不動のリードオフマンが試合の流れを力強く引き寄せた。

 一振りで勝利への流れをより、強固なものとした。4―0の4回1死、1番・佐藤洸史郎(2年)は長野日大2番手・中島の投じた135キロ直球をフルスイング。打球は高い弧を描き、右翼から左翼へと吹き抜ける甲子園特有の浜風にも乗って、左翼ポール際へと舞い降りた。「打った瞬間、今までにない感覚で、入ったと思いました。球場全体が盛り上がって、本当にうれしかった」。豪快なガッツポーズでチームを鼓舞。貴重な追加点となる大会第2号本塁打となった。

 今春の選抜大会では右肩甲骨の負傷もあり、代打からの2試合の出場で計4打数無安打。チームは8強まで進出したが、悔しさを抱えたまま青森へと帰った。「ケガでスタメンでなくて、頭を切り替えて、そこから夏に向かった」。青森大会決勝の弘前学院聖愛戦では0―2の6回2死満塁から内野への平凡な飛球を打ち上げたが、相手野手のお見合いで“打ち直し”に。直後に逆転満塁弾を放ち、チームを聖地へと導いた。公式戦2試合連続本塁打。“もってる男”は「1本打ててよかったですが、僕はホームランバッターじゃないので、ヒットを狙って打って、勝利に貢献したい」と次戦を見据えた。

 リードオフマンの存在に兜森崇明監督も目じりを下げる。「ナイスバッティングでしたね。選抜大会でヒットを打つことができずに青森帰ったので、今大会にかける思いをずっと持ったまま練習した成果が、形で表れたと思います。自信になったのじゃないかなと思います」、中軸は無安打でも11安打9得点の攻撃力を見せつけた青森山田。頼れる2年生が強打線を引っ張る。

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