ド軍指揮官 大谷翔平の狙いは40発&40盗塁 キャンプからの計画明かす「投げないから走ることに焦点」

[ 2024年8月4日 14:13 ]

インターリーグ   ドジャース10―0アスレチックス ( 2024年8月3日    オークランド )

9回、二盗を決めるドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)
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 ドジャースの大谷翔平投手(30)が3日(日本時間4日)、敵地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。初回に二盗を決めると、9回には二盗、三盗を決めてメジャー初の1試合3盗塁に成功し、自己最多を更新する31盗塁。日本選手初のトリプルスリーに向けて本塁打(33本)に続いて盗塁数でも条件をクリアした。打撃でも2安打を放って5試合ぶりのマルチ安打をマークし、チームの10―0の快勝に貢献した。29試合ぶりの零封で連敗を3で止め、2位パドレスとは4.5ゲーム差となった。

 試合後、大谷が30本塁打、30盗塁を達成したことについて、デーブ・ロバーツ監督は「ワオ、すごいね。この偉業はみなさんも見ての通り、春のキャンプ中の準備からスタートしました。今季は試合で投げないから、走ることに焦点を置きました。ブランドン・マクダニエル以下のパフォーマンス担当のスタッフが身体にフォーカスして、体調を良好な状態に保ってきた。だから足を制限なく使い、自由に走れている。彼はもちろんホームランを打てる。だからキャンプ時から彼のレーダーには40(本塁打)-40(盗塁)が入っていたと思う。彼とクレイトン・マッカロー一塁ベースコーチが良い関係を築いて、投手の癖の情報を交換したり、2人はとてもいい信頼関係にもある。今季ヤンキースのジャッジが良いシーズンを送っているが、大谷は足を絡めて、唯一無二の存在になっている」と春季キャンプから大谷が大リーグ史上6人目の40本塁打&40盗塁に向けて準備を進めてきたことを明かした。

 初回の第1打席は新人右腕スペンスとの対戦で四球を選ぶと、大谷が早くも仕掛けた。初球からスタートを切り、二盗に成功。しかし、相手野手のタッチが左あご付近に当たり、表情をゆがめる場面もあった。その後T・ヘルナンデスの中飛で三塁にタッチアップと初回から大谷が精力的に動いた。しかし、ラックス、スミスが倒れて先制点はならなかった。

 第5打席は4―0の9回先頭。ここでも二遊間を破って中前打を放つと、またも足で魅せた。T・ヘルナンデスの2球目にスタートを切り、この日2個目の盗塁に成功。投打で見せ場をつくった。さらにその後三盗にも成功し、初の1試合3盗塁。その後、相手の失策の間に本塁へ生還し、俊足ぶりをアピールした。同一シーズンに30本塁打&30盗塁を記録するのは球団史上4度目の快挙。年間では45盗塁ペースとなった

 7月30日のパドレス戦では四球で出塁した初回に日本選手最多の4試合連続盗塁を決め、自己最多を更新する28個目の盗塁をマークした。4試合連続盗塁は今季2度目で、イチロー、松井稼頭央に並ぶ日本選手最多タイ。打撃だけでなく、足でも観客を魅了している。

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