ジャイアンツ新加入のスネル、縦に割れるカーブで、空振り時のバットの芯とボールの隔たりは…

[ 2024年3月20日 10:26 ]

ブレイク・スネル投手(AP)
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 大リーグ公式サイトがジャイアンツと契約した左腕ブレイク・スネル(31)の縦に割れるカーブについて、23年、空振り時のバットの芯とボールの隔たりは平均10・4インチ(26・4センチ)だったとし、メジャーの他のどの投手の変化球よりも隔たりが大きかったと報じている。スタットキャストの新しい技術で計測したもので、2番目はドジャースのタイラー・グラスノーのカーブで9・6インチ(24・4センチ)だった。

 193センチの長身左腕は96マイルの直球と、81マイルのカーブ、88マイルのスライダー、87マイルのチェンジアップを武器にしている。中でもカーブは23年は空振り率56・3%だった。昨季の234奪三振の内、109個がカーブによるもの。大きく縦に割れ、しばしばワンバウンドするもので、平均すると地面から6インチ以内(15・24センチ)に収まる。明らかなボール球なのだが、96マイルの直球を見せられたあとだと、打者はどうしてもバットが出てしまうし、かなり前のめりでの空振りとなる。

 1・5フィート(45・72センチ)を基準線として、それよりも隔たりの大きい空振りをいくつ奪ったかの指標では、1位はスネルで27度、2位はブレーブスのスペンサー・ストライダーで23度、3位はグラスノーで16度、4位はメッツの千賀滉大で14度だった。2ストライクからは多くの打者が当てに行くことを意識すが、それでもスネルのカーブにはかなわない。23年、1フィート(30・48センチ)以上の隔たりがあった空振り三振はスネルが32度、2位のカージナルスのソニー・グレイは20度、千賀とグラスノーが17度だった。

 スネルは23年14勝9敗、防御率2・25の好成績でナ・リーグのサイヤング賞投手に選出。ジャイアンツと2年総額6200万ドルで契約した。

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