阪神獲得の育成ドミニカンコンビ“ベタ&マル”は未来の中日“ライマル”!? 今季中の支配下昇格も

[ 2024年3月1日 05:15 ]

阪神入団が決まったホセ・ベタンセス(球団提供)
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 阪神は29日、1月にドミニカ共和国で実施したトライアウトを経てホセ・ベタンセス投手(24)、アンソニー・マルティネス投手(24)を獲得したと発表した。

 粗削りでも、ポテンシャルは無限大。そんな“原石”がチャンピオンチームに加わった。球団初の同国でのトライアウトに参加した約70人から藤川球児スペシャルアシスタントや渉外担当の意見も参考に選出。救援起用を見込むベタンセスはサイドスロー気味のフォームから150キロ超えの直球、スラーブを駆使する剛腕で、マルティネスは多彩な変化球も操り先発として育成していく方針だ。嶌村聡球団本部長も「何とか物になってくれれば。期待感はある2人」と大成を願った。

 2人は早ければ3月下旬に来日し鳴尾浜の「虎風荘」に入寮予定。若虎とともに1軍を目指してトレーニングを積み、日本野球への対応もはかる。嶌村本部長は「ショートプログラムになる」と数年単位の育成は見込んでいないことも明言。実戦でのパフォーマンスをシビアに見極め、1軍戦力と見なせば今季中の支配下登録の可能性も十分にあり得る。

 ベタンセスは球団を通じて「目標はケガなく良いパフォーマンスをし、チームの勝利に貢献すること」とコメントし、マルティネスも「素晴らしい機会を与えてくれた全ての方々、支えてくれた家族に感謝します」と決意を新たにした。

 近年では通算123セーブを誇る中日の守護神ライデル・マルティネスや、ソフトバンクの左の剛腕リバン・モイネロが育成契約から大化け。“ベタ&マル”が掘り出し物となれば、猛虎のリーグ連覇は一気に近づく。(遠藤 礼)

 〇…ミエセスが同じドミニカ共和国出身のベタンセス、マルティネスの入団を歓迎した。「素直にうれしい。彼らはチャンスをもらってここに来る。彼らが良いパフォーマンスができるように、全力でサポートしたい」。兄貴分に立候補した2年目助っ人は「練習の姿勢だったり、もの凄く重要。それは伝えたいなと思う」と、日本の野球文化に対応する方法を伝授するつもりだ。

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