【ドラフト会議】なぜ?明大、14年連続プロ指名の理由 田中監督「いつ途切れてもいいんですよ」

[ 2023年10月26日 20:21 ]

<2023年プロ野球ドラフト会議>ドラフト指名を受け記念撮影をする(左から)明大・村田、上田、石原(撮影・藤山 由理)
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 明大から上田希由翔主将がロッテの1位、石原勇輝投手がヤクルトの3位、村田賢一投手がソフトバンクの4位と3人が指名受けた。 指名選手一覧

 これで同校は10年から14年連続でプロからの指名を受け、1位指名はなんと9人目。同一チームから14年連続は他に例のない記録だ。なぜ明大からプロ野球選手が出るのか。田中武宏監督は「別にプロ入りはまったく気にしてないんですよ。一昨年の丸山(ヤクルト)や昨年の村松(中日)に聞くと連続を途切れさせてはいけないというプレッシャーがあったと言っていたけどね。明治でしっかり4年間生活して、立派な社会人になってくれればいいんですよ」と話す。ただ、選手を育てる努力は常に全力だ。

 選手との面接でプロを志望し、監督が行ける実力があると認めれば援護する。上田希の場合でも一塁固定でもいいのだが三塁手として起用し、少しでもプロにアピールできるポジションに変更。善波達也前監督時代でも渡辺佳明(楽天)を最終学年で三塁手から遊撃手に回し、ランニングコーチまで招へいしてプロ入りを後押しした。

 高校時代、素質があると評価されても大学で伸びるとは限らない。ただ後輩がプロ入りした先輩の練習、日頃の生活態度を見ているのは大きい。柳裕也(中日)を見て森下暢仁(広島)が育ったように代々受け継がれていくのが伝統となっている。

 「いつ途切れてもいいんですよ」田中監督は笑うが、来年は1位間違いなしの宗山塁遊撃手がおり、2年生にも有望な選手が多い。明大の“連続”はまだ終わりそうもない。

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