【ドラフト会議】楽天がワォーターズ璃海を4位指名 米国人の父持つ、身体能力抜群の遊撃手

[ 2023年10月26日 18:35 ]

軽快にゴロをさばくウェルネス沖縄のワォーターズ璃海
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内のホテルで行われ、楽天が4位で日本ウェルネス(沖縄)のワォーターズ璃海(りかい)内野手(18)を指名した。

 右打ちの遊撃手で広い守備範囲と攻守ともにスピード感あるプレーが、徐々にスカウトの目に留まり、注目されるようになってきた。ワォーターズの心は揺れている。「大学卒業後かなと思っていたが、高校からでも行きたい」。夢だったプロへの扉が急に近づき「ずっとプロ野球選手になりたいとは思っていた」と目を輝かせている。

 米バージニア州で、米国人の父と日本人の母の間に生まれたワォーターズ。2歳で沖縄へ引っ越し「米国での思い出はほとんどない」と照れ笑いを浮かべたが、目標であり憧れの選手はWBCの米国代表としても活躍したトレー・ターナー(フィリーズ)とスケールは大きい。

 小学生時代は捕手、中学では外野を守っていたが「自分は内野が合っていると思った。そして格好いいから」と高校から本格的に遊撃に挑戦。五十嵐康朗監督が「足もあり、なんといっても身体能力が高い」と評価した通り、1年秋からレギュラーをつかむと、今では「1番・遊撃」が定位置に。今春の沖縄県大会では初優勝にも大きく貢献した。

 俊足ぶりも1年時から沖縄県内の注目を集めていた。県高野連が毎年行う全部員を対象とした野球部対抗競技大会。ワォーターズは450人が参加した100メートル走に出場すると、各校の先輩部員もいる中で11秒3で優勝。1年生にして沖縄球児トップの俊足選手となり「先輩もいる中での一番だったのでうれしかった」と笑顔で当時を振り返った。今でも足は一番の武器で「足を生かせる、走攻守そろった選手になりたい」と力を込めた。

 守備は安定感がある一方、打撃はまだまだ粗削り。それでも身体能力の高さは世代屈指。今後の活躍に注目だ。

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