中日・大島伝説 凄すぎる動体視力 真っ暗闇でカナブンを吹っ飛ばした

[ 2023年8月27日 05:05 ]

セ・リーグ   中日0―2DeNA ( 2023年8月26日    バンテリンD )

<中・D>3回、大島は2000本安打を達成し、記念パネルを受け取る(撮影・椎名 航)
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 【記者フリートーク】「直球をスパンと打つ時は読みで、低めの変化球をすくい上げる打撃は反応ですね」

 中日・大島が積み上げた2000安打は、技術と本能の産物だ。土台は180キロのバーベルスクワットを余裕でこなす鋼の肉体。顔が隠れるほどのメガジョッキや豚しゃぶを平らげた直後でも、触らせてもらったおなかはガチガチで、まるで岩。腕の使い方もポイントの一つ。左利きだが、幼少時から食事や字を書く際は右手だったため、「右手でバットをコントロールして力のある左でグワって感じです」。

 グラウンド外でも凄い。大阪市内での会食の帰り道。街灯もない路地を、ふわふわした足取りで前を行く大島が突然、力強く右足を踏み込むと、鋭いスイング動作から左手がバチン!と音を立てた。カナブンが吹っ飛んでいた。真っ暗闇を飛ぶ虫を一発で仕留める動体視力と打撃技術、向かって来るものをはじく本能か!?「2000本達成した時の記事が“カナブン”は恥ずかしいですよ」。ちゃめっ気たっぷりな無邪気な笑みに、大島洋平の素顔を見た気がした。(中日担当・湯澤 涼)

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