巨人・門脇「泥臭く」ヘッスラでサヨナラ生還 菅野の姿に「心を燃やしました」

[ 2023年8月23日 22:40 ]

セ・リーグ   巨人4―3ヤクルト ( 2023年8月23日    東京D )

<巨・ヤ>11回、相手の悪送球の間にサヨナラの生還を果たした門脇(右)はチームメートと喜び合う(撮影・尾崎 有希) 
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 巨人のドラフト4位ルーキー、門脇誠内野手(22=創価大)が好走塁でサヨナラの生還を果たし、チームに単独3位浮上をもたらした。

 ヤクルト戦(東京D)で「8番・二塁」に入って先発出場。3―3で迎えた延長11回だった。

 この回から登板した相手4番手右腕・阪口に対して1死から二塁へゴロを放つと、俊足を飛ばしてヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り、まずは塁に出た。

 続く代打・中山は3バント失敗で2死一塁となったが、梶谷の投手強襲安打が阪口の一塁悪送球を誘発。門脇は再びヘッドスライディングで本塁生還を果たし、巨人は今季8度目のサヨナラ勝ちとなった。

 門脇は0―3で迎えた7回にも2死走者なしから中前打を放って出塁。一挙3得点を挙げて同点とする反撃の導火線となっており、その前の5回にも右前打と二盗成功でチャンスメーク。体調不良による「特例2023」でこの日登録抹消となった吉川の代わりに入ったスタメン二塁だったが、3安打猛打賞と好走塁で最高のヒーローになった。

 大歓声のなか、たった一人でお立ち台に呼ばれた門脇は「今まで味わったことのない声援だったので…。最高でぇ~~す!」と声を張り上げて満面笑み。「もちろん、長打で、一本でかえってこれる準備はしてましたし。ああいう打球でもいつでも暴投(悪送球)してもいいようにと思って全力で走っていたので、その結果、1点取れて良かったです」と好走塁を振り返った。

 相手の守備の乱れについては「見ながら走っていたので。これはもういけるかな、と思って。思い切っていきました」と門脇。「やっぱりこういう試合展開のなかで、一番は泥臭くっていうのを自分的には求めているので、こういうプレーで流れを呼び込めて良かったです」と胸を張った。

 この日は先発予定だったグリフィンがアクシデントにより先発回避。菅野が志願して中5日のマウンドに上がり、今季最多の9三振を奪って7回3失点と力投した。

 「そういうアクシデントのなかでも、菅野さんの立ち居振る舞いなどを見て、きょうの試合は負けれないなと思い、ルーキーですが心を燃やしました」。菅野を勝利投手にすることはできなかったが、これでチームは単独3位浮上。延長戦の連敗も4で止まった。

 「誰一人として優勝を諦めている人はいないと思うので、これからもご声援よろしくお願いします!」と最後にもう一度声を張り上げた門脇。スタンドのG党からは再び盛大な歓声が降り注いでいた。

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