花巻東・佐々木麟太郎 お目覚め3安打で甲子園王手!「先輩方の思いも背負って」帽子に「逆襲」記す

[ 2023年7月25日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権岩手大会準決勝   花巻東10―4盛岡一 ( 2023年7月24日    きたぎんボールパーク )

<花巻東・盛岡一>7回、花巻東・北條の適時二塁打で本塁へ走る佐々木麟(撮影・郡司 修)
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 試合終了と同時に感情があふれ、絶叫した。一度は逆転を許す苦しい展開を勝ち切り、夏は19年以来となる甲子園に王手をかけた花巻東。3安打1打点1四球の今秋ドラフト1位候補の佐々木麟太郎(3年)は「次に向けて気迫を入れるためにも声が出ました」と興奮気味に語り出した。

 「迷惑をかけていたので役目を果たしたかった」

 大会前に痛めた背中の影響で3回戦は先発を外れるなど、準々決勝までの3試合で7打数1安打に終わっていた。この日も万全ではなかったが、初回に9打席ぶりの右前打を放つと、3回無死二塁からは中前適時打で今大会初打点をマーク。フルスイングは難しくても、センター返しを意識した打撃で貢献した。5球団のスカウトが視察し、巨人の円谷英俊スカウトは「スイングスピードは素晴らしく今後どう成長するか楽しみ」と評価した。

 「夏は最近出られていないので、先輩方の思いも背負って戦うつもりで」と大会前に帽子に「逆襲」と記した。22年春以来、自身2度目の甲子園まであと1勝。高校通算本塁打は歴代最多140本を誇るが「ホームランなんて考えてません。チームが勝つことしか考えていない」。大一番でもチームのためにバットを振る。(村井 樹)

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