川藤氏 横田さんへ「また会おうな。その時、素晴らしいバックホーム、ワシに見せてくれよ」 告別式で弔辞

[ 2023年7月23日 06:30 ]

(右から)父・真之さん、母・まなみさん、姉・真子さんに見守られながら送り出される横田さんの棺(撮影・大森 寛明)
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 今月18日に脳腫瘍のため28歳で他界した元阪神の横田慎太郎さんの告別式が22日、鹿児島県日置市の斎場で営まれた。引退後にYouTubeで共演していたOB会長の川藤幸三氏(74)が弔辞を読み、百北幸司球団社長(62)、母校・鹿児島実の久保克之名誉監督(85)、宮下正一監督(50)らが参列した。

 涙雨には強すぎる夕立が悲しみを一層際立たせ、出棺の頃には空から太陽が顔をのぞかせた。最後はファンがヒッティングマーチを歌い、母校・鹿児島実の仲間が棺を持ち、横田さんは旅立った。

 1000人以上が参列した前日の通夜を越える多くの人たちに見送られ、引退後にYouTubeチャンネル「川藤部屋」で共演した川藤OB会長が弔辞を読んだ。「何で今、ここに立ち、これを読んでいるのか、と思う。悔しいな。でも、慎の方がもっと悔しいよな」。若すぎる逝去に無念さをにじませ、最後は「いずれまた会おうな。その時、素晴らしいバックホーム、ワシに見せてくれよ。ありがとう、ゆっくり休めよ!」と“再会”を呼びかけた。

 鹿児島実・宮下監督は「常にバットを持ってベッドでも一緒に寝ていた」と在校時の姿を思い浮かべ、「それだけ野球を愛せる人間はこれからもなかなか出てこない。ゆっくり天国で休んで、気が向いたら、もう一度野球しろって言ってやりたい」と涙をぬぐった。喪主を務めた父・真之さんは参列者へのあいさつの途中、祭壇に涙ながらに声をかけた。

 「慎太郎、もう我慢することはない!痛くない、苦しくない、病気のないところで精いっぱい、できなかった野球、中途半端だった野球を、もう野球が嫌と言うまでやるんだぞ。父さんもそのうち、応援しにいくから」

 棺にはタテジマの背番号24のユニホーム姿で納まり、トラッキー人形、仲間たちの追悼コメントが数多く掲載されたスポーツ紙などが添えられた。野球を愛した男は、みんなに愛された。「2番、センター、横田慎太郎」――。誰もが夢と希望を乗せたそのコールは、多くの人の胸に永遠に刻まれる。(遠藤 礼)

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