【落合×東尾対談】落合氏が球界初の1億円プレーヤーに 3日後、契約交渉で東尾氏がとった仰天行動

[ 2023年6月14日 17:20 ]

「落合博満のオレ流チャンネル」に出演した東尾修氏(右)と握手を交わす落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「博満の部屋」の第2回目として、プロ野球歴代10位の通算251勝を挙げた東尾修氏(73)をゲストに招いて対談を行った。

 話題は、1986年オフの契約更改交渉に話題が及んだ。東尾氏は西武のエースとして、1982年、83年、85年、86年のリーグ優勝に貢献。日本シリーズでも82、83年、86年に日本一に導いた。82年には胴上げ投手にもなり、シリーズMVPを獲得。落合氏も、ロッテ時代の82年、85年、86年に3冠王を獲得。2人は、パ・リーグを代表する投手と打者となっていた。

 東尾氏が「お前が1億になったから良かったんだよ、お前が先、契約するからよ、俺がハワイで優勝旅行に行って帰ってきたら、落合が1億で契約したっていうから」と話題を向けた。このオフは、ロッテから中日にトレード移籍した落合氏が12月26日に年俸1億3000万円で契約更改。東尾氏は12月29日に1億円で更改した。

 わずか3日の差だったが、落合氏がプロ野球史上初の1億円プレーヤーとなった。「そりゃ俺も、“1億円ならな絶対嫌だ”って言ったよ、球団に」と東尾氏が話すと、落合氏は「それで、自分でお金出したって」って笑いながら聞き返した。

 東尾氏は「(最初の条件提示は)1億にちょっと足りなかったんだよ」と明かした。当時の球団代表は坂井保之氏。「俺の仲人なのよ、坂井さんが。“坂井さん、落合が1億もらってなんで優勝してるのに1億にならんのや”って。それで、“わかりましたよ、足りない分は自分で出しますよ”って言うたんよ」と明かした。「まさかそんなこと言うと思わないから、坂井さんがね、“じゃあ球団オーナーに電話してくる”って言って。10分か15分か待たされて、それで部屋入ってきたら“OKだ”」と大台での更改となったという。

 「お前が1億になったから、俺もなっとかんと許せんって言って…。お前が火をつけたから良かったんだよ」と東尾氏流の表現で落合氏に感謝していた。

 落合氏は自身の契約更改交渉については「(1986年の)ロッテの時は9000…、9800万くらい。で、仙(星野仙一)さんが“1億3000万でどうや”って(言って)、“あぁいいですよ”っていう。だから球団との交渉でも、なんでもなかった。球団は1億6000万まで出す予定だったって言ったけどね」と明かしていた。

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