巨人ドラ4・門脇に原監督「ストロング門脇」正遊撃手獲りへ11日初陣でアピールだ!

[ 2023年2月5日 05:30 ]

ノックを受ける門脇(撮影・西川祐介)
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 疲れ知らずで、物おじしない。それが「ストロング門脇」だ。巨人のドラフト4位・門脇(創価大)は、キャンプ4日目を終え「疲れはあまりない。思った以上に体が強いなと自分で感じています」とニヤリ。大学では1年春から4年秋まで全試合フルイニング出場した鉄人が、1軍で堂々とプレーしている。

 強心臓の持ち主だ。午前7時からのアーリーワークでは「ショートの選手ということで関心もあった」と語った山口寿一オーナー、そして原監督が後ろで見守る中、表情を変えずバットを振り込む。頑健な選手を好む指揮官からは「ストロング門脇」と言われ、「これは使える」とキャッチコピーを喜ぶ余裕すらあった。キャッチボールは新加入の松田と。「自分から松田さんに“お願いします”と言った」といい、「(大先輩に)投げる緊張感が、試合の時にこういう感覚なんだと意識している」と話した。

 体の強さが売りの「ポスト坂本」。ノックでは坂本とともに遊撃を守り軽快な動きを見せた。フリー打撃ではバスターなどを交え、実戦を常に想定。硬くない特殊球を使用し165キロに設定されたマシン打撃では、初球でミート。大久保打撃チーフコーチは「凄い」と対応力に目を丸くした。攻守でアピールするルーキーは、この日追加で発表された、今キャンプ初の実戦となる11日の紅白戦に遊撃で先発出場の見込み。原監督は「躍動感、守備、肩の強さというのは群を抜いている。順応力というのは高い選手」と期待を寄せた。

 「自分のスイングがどこまで通用するかという試しの機会」と実戦デビューを心待ちにする22歳。「“ストロング門脇”と言われ続ける選手になりたい」と語る口調も力強かった。(小野寺 大)

 ≪松坂氏も守備絶賛≫前日に巨人キャンプを訪問した本紙評論家の松坂大輔氏も、門脇の守備を絶賛していた。原監督と一緒にシートノックを見守り「打球に対しての入り方とか、あとはゴロを捕る時の(グラブの)音。きれいな音をしているなと印象的だった」。打撃についても「(原監督は)バッティングの方も面白いと言っていました」と話した。

◇門脇 誠(かどわき・まこと)2001年(平13)1月24日生まれ、奈良市出身の22歳。1メートル71、76キロ。右投げ左打ち。

 ☆球歴 小2から野球を始める。創価では甲子園出場なし。創価大では1年春にリーグ戦デビューし、ベストナインを5度受賞。22年ドラフト4位で巨人入り。

 ☆準備の鬼 昨年12月には入団に備え、午前4時45分に起床し、アーリーワークを敢行。キャンプに備え65万円の酸素発生器と8万円のマッサージ器を購入し、宿舎に持ち込んだ。

 ☆親子二人三脚 父・寿光さんはサポートのために門脇が創価高3年の8月に仕事を辞め、上京。「親父の行動力は凄い」と感謝する。

 ☆剛腕 大学時代の紅白戦で148キロをマーク。「たまたま出ただけ。ウエートや体重を増やすことなど全てが球速につながった」

 ☆テーマは「深」 「教えていただいたことをインプットして自分なりの感覚を持てて初めて深いと言える」。入寮後は毎日、手帳に「深」の一文字を丁寧に書き続けている。

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