ソフトB・柳田 フリー打撃で柵越え連発 新助っ人ホーキンスも感服「日本で一番いいバッター」

[ 2023年2月5日 05:00 ]

フリー打撃で豪快なスイングを見せる柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンク・柳田悠岐外野手(34)が宮崎春季キャンプ4日目の4日、フリー打撃で場外弾2発など柵越えを連発した。ティー打撃では、長髪を侍のように結んだ“ちょんまげ主将”。そのスイングに新外国人のコートニー・ホーキンス外野手(29)が熱視線を送った。主将も巨漢のヒゲ助っ人のキャラクターに「優しい」と敬意。お互いに飛距離を評価し合う“相思相愛”で共闘を誓った。

 柳田が渾身の力を込めてお手本になった。この日のバットは絶好調。フリー打撃では右投手から17スイングで3球連続を含む4本、左投手から22スイングで場外弾2本を含む6本の柵越え。長打のお手本を見せつけて引き揚げようとすると巨漢ヒゲ新外国人、ホーキンスから質問攻めを受けた。

 「形とか重さとか、いろんなバットの話を聞かれましたね。いろいろ話しますね」。助っ人は長髪を頭頂部で束ねて侍のように結んだ状態で臨んだ柳田のティー打撃から、練習のそばに常にいた。一瞬たりとも見逃すまい、と凝視。ケージ内2カ所でのフリー打撃も後方でチェックしていた。

 ホーキンスは「彼は秋(キャンプ)にはいなかった。日本人で一番いいバッター。一番いい打者を見ていたいので」と大満足だ。22年米独立リーグ2冠王の肩書を引っさげて、昨秋キャンプにテスト参加し合格した右の大砲候補。柳田は初日からキャンプで感じた助っ人のパワーに敬意を表す。

 「まだめちゃくちゃ見たわけじゃないですけど(打球を)飛ばすよなーって。飛ばすイメージはあります」

 打撃だけではなく、見た目からは想像できない繊細な性格にも、親しみが湧いている。主将は宿舎内でのエピソードをうれしそうに語った。

 「食事会場で“あっ”と物を落としたら、すぐ拾ってくれて。“そんな速く拾わんでもええやろ”と(笑い)。めちゃくちゃ優しいし、いい人です」。個性的な見た目同士で相思相愛となっている。

 キャンプ初日に、藤本監督はFA加入した近藤のフリー打撃を「若手の教材」と表現した。ただ、大砲候補のホーキンスにとって、「僕の教材はバリー・ボンズなんで」と、メジャー762本塁打のレジェンドを理想にする柳田の方が教材として合っている。

 宮崎キャンプ“絶口調”の13年目の柳田。新人時から指導してきた藤本監督は当然、本職でも絶好調の愛弟子に期待する。「今日、柳田、良かったねえ。打つ方は全力で、守る方はマイペースでお願いしますよ」とオーバーワークを気遣う。新助っ人と口ひげ指揮官に、頼りにされている。(井上 満夫)

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2023年2月5日のニュース